★様々な価値観が行き交う街「HOMETOWN」N Y のジャズシーンで、今や最重要ベーシストとなった中村恭士、進化した超絶ベースサウンドが魂をも震わせる!
■ライナーノーツ
力強くも軽快なグルーヴ感と、包み込むようなやさしい歌心。中村恭士の奏でる音は現在のN Yジャズジーンにおいて必要不可欠と言えよう。この一年で彼を取り巻く環境は大きく変化した。前作『A LIFETIME TREASURE』を世に出し、規格外の日本人ベーシストとして世間に知られるようになった。レジェンドと呼ばれる巨匠のサポートから、某報道番組のテーマ曲を演奏するJ - Squadのメンバーまでこなす彼のプレイスタイルは幅広く、ファースト・コール・ベーシストとして名高いのも納得である。今作品のどこかリラックスした安定感があり、何度も繰り返し聞きたくなる仕上がりになったのは、前作に引き続き息のあったパートナー、ローレンス・フィールズとクラレンス・ペンを起用したことによるだろう。Tr.01 は中村の作曲であり、J - Squadのアルバムにも収録されているフェイヴァリットである。張り詰めるテンションと疾走感が心地良い。タイトルに因んで肉で例えるならば、プライムアンガスビーフを塩コショウでシンプルに調理した肉厚でワイルドなステーキのようだ。Tr.04 は、とある人物の内面を表現する哀愁や孤独がじんわり伝わる。Tr.05 は中村が敬愛するベーシスト、レイ・ブラウンに捧げた曲である。Tr.07 のアレンジには驚愕のあまり思わず「こう来るか!」と漏らしてしまう。Tr.10の ” PP” その意味は?ズバリ”パリピ”(パーティ・ピープル)である。ゲストに今話題のキーボードニストにして中村の学生時代からの盟友、BIGYUKI をフューチャーし、絶妙にモーグシンセの音色が絡みつくナンバーである。年 中 、彼はベースを片手に世界を飛び回る超多忙な日々を過ごしている。その旅先に居る人々は彼を暖かく迎え入れる。人種・宗教・性別の向こう側、様々な価値観の仲間との繋がりが彼にとっての居場所=すなわち「 HOMETOWN 」なのである。グローバルに飛躍する中村恭士の今後に目が離せない。未来の音楽シーンは彼らに託されている。(Text by Chikara)
1. Awesome Beef
2. Hey It's Me You're Talking To
3. Tricotism
4. The Other Side of Mysterious K
5. FRB
6. Hometown
7. Body and Soul
8. The Rep and Phoenix
9. Jet Lag
10. PP featuring BIGYUKI
中村 恭士 Yasushi Nakamura(bass)
Lawrence Fields(piano)
Clarence Penn(drums)
レーベル:
澤野工房(Atelier Sawano)
在庫有り
デジパック仕様CD
このCDのみご購入ご希望の場合は、送料込み価格2,619円になります。