★お馴染みカナダの人気歌姫:ダイアナ・パントン(カナダのオンタリオ州ハミルトン生まれ)の、2年ぶりとなる待望のニュー・アルバム、=今回もまたドン・トンプソンの仕切りによる、レグ・シュワガーら馴染みの面々をバックにした一編。
★涼やかで潤いに富んだ、トーン高め・線は細めのクリーンなそよ風ヴォイスによる、一貫して歌詞とメロディーを大切にしつつ優しく丹念に情感を映し出した、キュート&テンダーなリリカル演唱が、また一段と瑞々しく小粋な、そして感動的な華を成し、ウォーム&ジェントルなピアノや、渋い吟醸味一杯のギター、ソウルフルなサックス、オシャレでクールなヴァイブ、重厚でコクの利いたベース、燻し銀的アーシーさ漂うトランペット、らの助演もしっかり濃い旨口な彩りを添えた、小気味よくもホッと安心できる充実の快適内容。
★インティメイトな寛ぎに満ちた、軽妙瀟洒で和気あいあいの落ち着きある道行きが続き、イナセさと温かい包容力を併せ持ったインスト陣の中々ジェントルマンなサポートに快調に導かれ、支えられながら、パントン(vo)の、誠実で柔和な真心を感じさせる、実にしっとりとしたデリカシー溢れる語り口が、さすがさりげなく練達した抜群の冴えを見せてゆく。
★程好く脱力した自然体の囁き・呟きに軽く節をつけたような、穏やかでスウィートな可憐さ仄めく乙女チック・スタイルが今回も絶好調だが、肩肘張らずにふんわりゆったりと宙を舞い泳ぐようでありながら、何げに精確細密な発声・音程の安定力・コントロール力や、一語一声のニュアンス濃やかさを事も無く揮ったその唱術は、全く鮮やかで、決して巧妙さを感じさせることなく聴く者をひたすら心地よいリラクゼーションに包んでくれる歌い回しは、文句なく絶品だ。
1. ゼイ・セイ・イッツ・スプリング
2. ヘザー・オン・ザ・ヒル
3. アップ・ジャンプド・スプリング
4. ザット・サンデイ・ザット・サマー
5. エスターテ
6. マンハッタン
7. ヴァカンスの終わり
8. 9月の雨
9. ディス・オータム
10. セプテンバー
11. クラウディ・モーニング
12. アイ・ライク・スノウ
13. バイ・ザ・ファイアーサイド
Diana Panton ダイアナ・パントン (vocal)
Guido Basso ギド・バッソ (flugelhorn, trumpet)
Phil Dwyer フィル・ドワイヤー (soprano saxophone, tenor saxophone)
Reg Schwager レグ・シュワガー (guitar)
Don Thompson ドン・トンプソン (bass, piano, vibraphone, arrangement)
2016年8月カナダのトロント録音
レーベル:
Muzak
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在庫有り
国内制作デジパック仕様CD