★Spice Of Lifeよりの過去3作品が大好評だった、ドラマー:ユリシス・オーウェンズ・ジュニア(1982年フロリダ州ジャクソンヴィル生まれ)とピアニスト:大林武司(1987年広島市生まれ)、を双リーダーとするNYの精鋭クインテット:NCJQの快調・第4作。
★重厚でいて歯切れよく弾みのいい推進パワーに溢れたリズム・セクションの躍動ぶり、にプッシュされながら、カラッとした晴朗溌剌なトランペットや、熱血で威勢のいいアルト、骨太く鋭角に立ち回るピアノ、らが抜群の鮮度で何とも清々しい見せ場を形成してゆく、胸のすくような壮快この上なしの会心打内容。
★ビート・スタイルは適宜バラエティーに富んだ、ひたすらスウィンギンでメロディアスな、人情味&娯楽性徹底重視の現代ハード・バップ熱演!、が楽しげに展開され、各人の、肩肘張らず伸び伸びと正攻法で大きく歌うソロ奮戦が、文句なくスカッとした超爽やかな盛り上がりを呈して、実にゴキゲンだ。
★ベナック(tp)の、陽気で朗らかな牧歌性や敏活なダイナミズムを湛え、かつまた、優しく甘美なロマンティシズムを仄めかすところもある、どこまでも端麗なるメロディーを紡ぎ続ける滑脱闊歩の様が、とりわけ眩いほどの清新さで映え渡っており、一方、グリーン(as)の、アグレッシヴさを秘めた中々イナセでソウルフルな渦巻きブロウや、大林(p)の、モーダルでスクエアーな苦味走った殺陣アクション攻勢、といった辺りも結構濃いめの旨味を振りまきつつ鮮烈に際立っていて好印象。
1. Soul Conversion ソウル・コンヴァージョン
2. Mochi Melon Man モチ・メロン・マン
3. Not For The "Hip Impaired" ノット・フォー・ザ・"ヒップ・インペアード"
4. Soul Conversation ソウル・カンヴァセーション
5. Tinder Madness ティンダー・マッドネス
6. James ジェームス
7. Blue Dahlia ブルー・ダリア
8. Afro Centric アフロ・セントリック
9. Chan's Song チャンズ・ソング
10. Spontaneous Combustion スポンテニアス・コンバッション
Benny Benack III ベニー・ベナック・III (trumpet)
Tim Green ティム・グリーン (alto saxophone, soprano saxophone)
Takeshi Ohbayashi 大林 武司 (piano)
Yasushi Nakamura 中村 恭士 (bass)
Ulysses Owens Jr. ユリシス・オーウェンズ・ジュニア (drums)
2017年5月31日ニューヨークシティのSear Sound Studios録音
レーベル:
Spice Of Life
在庫有り
国内制作・デジパック仕様CD