★Ayva MusicやSteepleChaseよりの作品群に高い評価を得てきた、グレッグ・オズビーとも親交深いコンポーザー肌の個性派黒人トランペッター:Jason Palmer(1979〜)の、(過去盤「Places」でも組んでいた)人気ギタリスト:マイク・モレーノをフィーチュアしたカルテットによる、自作の組曲を奏したコンセプチュアル編。
★シャープな光輝っぽさとくすんだスモーキー感を兼備したトランペットが、滑脱に、ビタースウィートに哀歓を活写してシブ凛々しい華を成し、ファンク的ブルース色に富んだちょっと妖しく頽廃的なギターの調べも、好コントラストで魅力充分に際立った、旨味&歯応えある結構スッキリした快演内容。
★今風のリズミカル・ビートに乗せた、コンテンポラリー感覚でありながらストレート・バピッシュでもある、リリカル・アクション・タイプのキビキビ進む明快演奏が続き、重厚で骨太くも縦横無尽な機動力溢れるベース&ドラムのサポートにガッチリ支えられつつ、Palmerやモレーノの、硬派にしてメロディアスな、ごくわかりやすい情感たっぷりのアドリブ妙技が清新げに見せ場を飾ってゆく。
★Palmer(tp)の、バップやモードの伝統的イディオムを基調としながら、現代的なリズミック感も自ずと加味されたその、イキな人情テイスト豊かでいて決して甘すぎない、そして絶妙の脱力感〜力八分目らしさも好もしく備わった、わりかしストレートアヘッドっぽい流麗なる旨口フレージングが、実に明快で含蓄ある冴え具合を見せており、一方モレーノ(g)の、ややアンニュイ&レイジーに独特の色艶を匂い立たせる仄暗めの憂き今日流ブルージー・プレイ、のミステリアス・グルーヴィーな香味っぽさがまた秀逸。シリアスそうでいてしっかりエンターテイニングな抜群の美味作品。
1. Beauty 'n' Numbers 5:05
2. Obsessive 4:05
3. Compulsive 5:35
4. Disorder 7:18
5. Is 5:40
6. Now 6:36
7. Under 2:44
8. Control 4:56
9. Thanks 2:12
10. To The 2:08
11. Guidance 6:16
12. Of Fun And Games 5:39
13. So 6:13
14. If You Would 5:25
15. Allow Me To Be 5:08
16. In The Moment 0:45
total playing time 75:76
composed by Jason Palmer
Jason Palmer(tp)
Mike Moreno(g)
Edward Perez(b)
Lee Fish(ds)
2015年12月 録音
レーベル:
SteepleChase
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CD