★生まれ育ったオハイオ州コロンバスを拠点に活動を続け、ピアニスト&オルガン奏者として、自己トリオや(新)カウント・ベイシー・オーケストラ、コロンバス・ジャズ・オーケストラ、コロンバス・シンフォニー・オーケストラ、故ラスティ・ブライアントのサイド、等で幅広く辣腕を揮ってきたキャリア豊富な黒人ピアニスト:ボビー・フロイドの、本盤は、スタンダード曲中心のトリオ演奏が聴かれる2001年発表の自主制作アルバム、の限定復刻版。
★強堅で鋭角的キレのよさを呈し、かつ、潤いや丸み、弾性も自ずと備わった、中々表情豊かな骨太いクリスタル風タッチのピアノが、ダイナミックでいてメロディック&ブルージーな、親しみやすくも甘すぎない躍動型リリカル・プレイを精悍に紡いで、誠に清々しい絵を飾った好演内容。
★シャープ&リズミカルにパンチ・キックを噛ましてくるようなドラムや、重厚にウネるワイドスケールなベース(もしくはエッジを利かせて敏活に跳ね躍るエレキベース)、らのサポートも、シカと芯の据わった頼もしく濃い魅力を際立たせながら、緩急巧みで歌心充分の、ごくストレートアヘッドな「アクション抒情派」的モーダル・バピッシュ快演が連続し、フロイド(p)の、揺るぎなげで堂々としたアドリブ技が、ひたすら太くクリアーな輪郭で壮快に見せ場を形成してゆく。モード&バップの伝統的語法を使った硬派で凛々しい力学的立ち回り攻勢や、小唄感覚の粋な旋律性を強調した寛ぎめの軽妙フレージング、現代流リリシストらしい繊細な耽美性を揮った哀愁ロマンティシズム表現、更には、漆黒のアーシー・ソウルorファンク・フィーリングを全開させたノリノリのR&Bグルーヴ調熱演など、表情多彩にしてひたすらわかりやすいエンタテイメントの王道を驀進し続ける風なその、明朗かつ陰影ある、懐広くビタースウィートな鳴音のあり様は、何ともスカッとしていて旨味も満点だ。
1. Warm-Up
2. Poinciana
3. Rhythm-A-Ning
4. Mercy Mercy Mercy
5. C-Jam Blues
6. Stella By Starlight
7. Stella By Starlight
8. Body And Soul
Bobby Floyd (piano)
Derek DiCenzo (bass, electric bass)
Tony McClung (drums)
オハイオ州コロンバスのJohn Schwab Recording Studio録音(2001年作品)
レーベル:自主制作
こちらで試聴出来ます。
在庫有り
限定復刻CD