★復調以来、益々精力的に快進撃を続ける抒情派ピアノの名匠:フレッド・ハーシュ(1955年オハイオ州シンシナティ生まれ)の、鉄壁トリオによる再びのヴィレッジ・ヴァンガード・ライヴ編。
★濃やかでいてキレのある端正なピアノ・タッチによる、ある時は明朗溌剌とマイルドに詩情を歌い、またある時は内省的・瞑想的にじっくりと心象風景を映し出す、美メロに溢れた表情豊かなリリカル・プレイが、瑞々しくも奥深い魅力を揮いきった会心打内容。ベース&ドラムとのインタープレイ的なやりとりも自然に盛り込まれ、また、緩急のメリハリも絶妙の按配でつけられる、ロマンティックにしてサスペンスフルな、中々陰影に富んだ抒情的行き方が続き、ハーシュの、繊細さとリキみなさを上手い具合に併有した滑脱なアドリブ妙技が、さすが練達の鮮やかな冴えを見せてゆく。→エヴァンスの流れを汲んだ甘美で優しくも快活なロマンティシズム表現や、ダークネス漂う憂きメディテーショナル節、バップ色濃い苦味走った殺陣風のスウィンギン・アクション技、粋な旨味に満ちた吟醸的ブルージー・フレージングなど、硬軟自在にイキイキとドラマティックな流れを形作ってゆくその、意気軒昂でいて「旋律の泉」然たる潤いもたっぷりの、そして何げにキッチリ構成されてもいるストーリーテラーぶりは全く見事で、後に残る「爽やかな哀愁」っぽい余韻も絶品だ。
1. A Cockeyed Optimist (Rodgers & Hammerstein)
2. Serpentine (Hersch)
3. The Optimum Thing (Hersch)
4. Calligram (for Benoit Delbecq) (Hersch)
5. Blackwing Palomino (Hersch)
6. For No One (Lennon/McCartney)
7. Everybody's Song But My Own (Wheeler)
8. The Peacocks (Rowles)
9. We See (Monk)
10. Solo Encore: Valentine (Hersch)
Fred Hersch (piano)
John Hébert (bass)
Eric McPherson (drums)
2016年3月27日NY-ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ録音
レーベル:
Palmetto
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