★ストックホルム・シーンで幅広く活躍し、ハウス系の異才:Rasmus Faberの主導する幾つかのプロジェクトの紅一点・花形として、或いはまたマティアス・アルゴットソンとのコラボ、などでもサエた個性を発揮、過去、EMI(Capitol Music Sweden)やInside Musicから作品を発表していた、女性ヴォーカルの実力者:エミリー・マクイーワン(1979年生まれ)の、これは、ピアノ&ベースとの3人編成で2014年に吹き込まれ2015年にリリースされたHOOB原盤の一作「In The Wee Small Hours」からのピックアップ5曲と、ドラムを加えた4人編成で2015年に新たに録り下ろされた5曲、とを併収した、日本独自編集のアルバム。
★クールな艶やかさとまろやかな温もり感が自然に合わさった、ちょっとハスキーに掠れるところもあるトーン高めの澄んだ美声による、優しく情感濃やかでいて、ブルージーな渋い吟醸味やダイナミックなグルーヴ感の表出にもこなれた面を見せる、アウトラインはリリカル指向の滑脱な演唱が何とも粋に、爽やかに華を成した好演内容。インティメイトな寛ぎと歯切れのいいスイング感に貫かれた、互いの息もピッタリの、軽やかに滑り泳ぐような小唄セッション風の快適な道程が続き、マクイーワン(vo)の、柔和で センスよくも何げに含蓄ある、中々のストーリーテラー肌な語り口がゴキゲンに冴え渡る。
★→歌詞&メロディーを大切にしたマイルド・テンダーな節回しと、発声法による適度に凛々しめなクールネスの醸成、の掛け合わせ展開、を基本としながら、ブルース・フィーリング絶妙のイキな小フレージングや、ダイナミズムと冷涼美が兼ね備わったスキャット〜ハミング系統の敏活ワザ、なども的確に滑り込ませてメリハリを描き、トータルとしては、上手い按配で肩の力も抜けた、実に軽妙で瀟洒な風流っぽい歌声キャラが、そしてアジな詩情世界がごくスムースに創出されており、その、ナチュラルでいて結構練達した、程好くドラマティックでもある筆致のあり様は、豊かな余韻をも残し、全く見事。イナセでバピッシュだったり端麗ロマンティックだったりの、ウースホルム(p)の劇的活躍も光る。
1. End Of A Love Affair / 恋の終わり
2. Night And Day / ナイト・アンド・デイ
3. The Riviera / ザ・リヴィエラ
4. In The Wee Small Hours / イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ
5. I Won't Dance / アイ・ウォント・ダンス
6. Double Rainbow / ダブル・レインボウ
7. It Might As Well Be Spring / 春の如く
8. Never Let Me Go / ネヴァー・レット・ミー・ゴー
9. Younger Than Springtime / ヤンガー・ザン・スプリングタイム
10. Turn Out The Stars / ターン・アウト・ザ・スターズ
Emily McEwan エミリー・マクイーワン(vocal)
Jonas Östholm ヨーナス・ウースホルム(piano)
Josef Kallerdahl ジョセフ・カラダール(double bass)
Sebastian Voegler セバスチャン・ヴォーグラー(drums except 1,4,6,8,10)
#1,#4,#6,#8,#10:2014年録音
#2,#3,#5,#7,#9:2015年11月21日録音
レーベル:
Spice Of Life
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