★ビッグ・バンド経験も豊富な、正統派白人バップ・テナーの逸材:ドン・メンザ(1936年ニューヨーク州バッファロー生まれ)の、本盤は、フランク・ロソリーノ(tb)がフィーチュアされた、アラン・ブロードベント(エレピ中心)も参加のクインテット、を基本とした(曲によりゲスト参入あり)気合爆発の好演が聴かれる1976年7月ハリウッド録音の傑作「First Flight」(Catalyst CAT 7617)に、オリジナルLPには収録されていなかった、これが初出となるボーナス・トラック(未発表楽曲並びに別テイクの類)9つを追加して2枚組とした、究極の再CD化・コンプリート版。
★厚みがあって引き締まった逞しい筋肉質っぽさを湛え、かつ、絶妙に丸みや柔らかみを呈するところもある、表情濃やかなトーンのテナーサックスが、朗々と勇ましげに咆哮して(或いはシャープ&ソリッドなソプラノサックスがエネルギッシュに疾駆して)雄渾なる絵を飾り、ウォームでいてキレのあるトロンボーンや、ファンク・フィーリング仄めくエレピ(もしくは端正でスクエアーかつロマンティックなピアノ)、らもそれぞれに濃い魅力を揮いきった、ホット・エキサイティングでおいしさたっぷりの快演内容。★明快で潔い、歌心とスイング感(時にはラテン・グルーヴ感)にポイントを絞り込んだような、理屈抜きにスカッとした活劇エンタテイメント調の直球ハード・バップ大会が連続し、メンザ以下銘々の、気力も充実しきった真っ向勝負のメロディックなソロ敢闘が、力強くもおおらかに、壮快この上なしの大豊饒地帯を形成してゆく。メンザ(ts)の、ロリンズ・ライクなハード・バップ・テナーの王道スタイルを貫いて何ともイナセに歌い泳ぎきるその、パンチの利き様とスムースさが塩梅よく兼ね合ったドライヴ感満点の豪快節が、とりわけ太々と頼もしい映え渡り具合を示しており、一方、ロソリーノ(tb)の、温かなリラクゼーションと、ソウルフルでダウン・トゥ・アースな濃い吟醸味、を併せ持った溌剌たる立ち働きや、ブロードベント(elp,p)の、結構コンテンポラリーな(モーダル・)ブルース感覚に富んだグルーヴィー技、といった辺りもバッチリ鮮烈に、テイスティーに冴えて、音空間は終始ポジティヴな意気と開放感に溢れた、超ゴキゲンなる旨口世界に仕上がっている。
CD 1:Master Tracks
1. Bones Blues 7:32 *
2. Mz. Liz 6:38
3. April's Fool 7:18
4. Magnolia Rose 8:21
5. Intrigue 4:32 *
6. Spanish Boots 9:52 *
7. Groove Blues 6:03
8. Samba de Rollins 8:36
9. Collage 5:02
10. Ballad Of The Matador 7:45
CD 2:Bonus Tracks
1. Bones Blues 9:28 *
2. Mz. Liz 7:54 *
3. Intrigue 6:12 *
4. Magnolia Rose 9:18 *
5. Groove Blues 8:55 *
6. Spanish Boots 9:48 *
(*) previously unreleased
all tracks composed by Don Menza; except CD1-#2 & CD2-#2 by Alan Broadbent, and CD1-#10 by Frank Strazzeri
※CD 1, tracks 2,3,4,7-10 originally issued on the LP“First Flight”(Catalyst CAT 7617)
Don Menza (tenor saxophone) (soprano saxophone on CD1-#2,CD2-#2) (flute on CD1-#10)
Frank Rosolino (trombone)
Alan Broadbent (eletric piano) (piano on CD1-#4,#5,#7) (string synthesizer on CD1-#2)
Tom Azarello (bass)
Nick Ceroli (drums)
Paulinho & Claudio Slon (percussion on CD1-#3,#6,#8,CD2-#6)
Frank Strazzeri (electric piano on CD1-#10)
Mayo Tiana (bass trombone on CD1-#8)
1976年7月カリフォルニア州ハリウッドのSage & Sound Studios録音
レーベル:
Fresh Sound
在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします
2枚組CD