MACK AVENUE
ルーツとするマヌーシュ音楽、移住したアメリカの地平・・
不動のメンバーで音楽の地平を広げ, 成長を遂げるエイメースウィンギーなリズムでの華麗なスキャットとノスタルジーも滲むPOP感覚が合いまったヴォーカル作品!
★フランス人の父とドミニカ人の母の間にフランスで生まれ育ち、現在はニューヨークに拠点を移し活躍するシリル・エイメーのMack Avenueでの第二弾アルバム!
★ギター2 本とベース、ドラムという編成で、マヌーシュ・ギターの新星と脚光を集めたアドリアンはもちろん、メンバーも不動。基本路線は前作『It's a Good Day』の路線としていますが、本作は、グッとシンプルにアコースティックの柔らかさが魅力な一枚となりました。
☆ 2013 年11月にはミュージカル界のレジェンド、ステファン・ソンドハイムによって、ニューヨーク・シティ・センターのアンコール特別公演にもキャスティングされたエイメー。今回は、そのソンドハイム自身がエイメーのために選んだ記念すべき曲 Live Alone and Like Itをオープニングにすえ、カバー曲、オリジナル曲を7:3の割合で構成していますが、今までに増して、ルーツであるマヌーシュ音楽が自然に織り込まれてのオリジナルな路線!ニュートラルでありつつ、独自の世界をより進めた印象があります。
☆お得意のスキャットも、あまりにも魅力的。チェット・ベイカーでもおなじみのタイトル・トラック“Let' s Get Lost”では、憂いも滲むテーマ部分と、リズムをシンプルに刻むギターをバックに、正確無比な歌唱を見せるヴォーカリーズのコントラストも鮮やか!
またオスカー・ペティフォードのコンポジションによる曲“Laverne Wal k”も、ベース一本をバックにして、自在に音楽を発展させていきます。
☆しかし、正確無比でありつつ、決して機械的にならず、優しさがにじむのが、エイメーの魅力。
☆アメリカ生活が影響してか、今回は、どことなくアメリカのカントリー的な色彩も濃くなった印象。時おりフィーチャーされるスライド・ギターとアコースティックギターが交錯する演奏には、フォーク的な要素も。幼い頃から大きな影響を受けたマヌーシュ音楽のメランコリックなフィーリングと、アメリカーナなフィーリングが交わったPOPサウンドには、エイメーの新たな世界も垣間見せます。加えて、今回は、以前からおなじみの英語、フランス語に加え、母親の故郷の人々に捧げたというスペイン語の歌唱も披露(M3)。
MPBの世界にも通じるサウダージも感じさせるラヴ・ソングには、また新たな魅力があります。
★ 2014 年8月、ニューヨーク・タイムズも“微笑みを絶やさず華麗な役を見せる”と賞賛。肩肘張ることなく、ニュートラルに世界を広げ、表現を極めていくエイメー。一シンガーとして、今後もますます楽しみな一作です。(新譜案内より)