★1935 年生まれ今年5月で80歳を迎えるレジェンド・ドラマー、アルバート・トゥーティー・ヒースと、イーサン・アイバーソン、ベン・ストリートによるトリオ、充実の第二弾!!
★巨匠ドラマーと、ピアニスト、ベーシストとの年の差はおよそ40 年。2013 年リリースの前作『Tootie's Tempo』(SSC1370) の時は、巨匠に胸をかりている緊張感が、音、そして、ジャケット写真からうかがえましたが、2014 年10月に録音された本作では、時を経て、メンバーそれぞれの友好関係もトリオの結束感も大きく深まったのが感じられます。
★演奏する曲は実に幅広いラインナップ。前作でもその傾向はありましたが、今回はさらに拡大。多くの永遠不滅のジャズ・スタンダードを中心としつつ、クインシーの秀逸なアレンジでも知られるR&Bの名ナンバー「Everything Musit Change」や、グロリア・ゲイナーの熱唱で知られ、グラミー賞「ベスト・ディスコ・レコーディング」にも輝いた「I will Survive」 のようなナンバー、そしてバッハの「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」まで!
★ピアニストのイーサン・アイバーソンは言うまでもなく、バッド・プラスの中心人物。その背景を考えれば、もちろん、その選曲は必然とも言うべきもの。しかし、鍵は、なんといってもこのメンバーでの演奏で深化を見せていることです。
★セロニアス・モンク、レスター・ヤングや、ジョン・コルトレーン、ボビー・ティモンズら、数えきれないジャズの大巨匠と共に共演を果たし、ジャズの歴史を創り上げてきた張本人であるのがアルバート・トゥーティ・ヒース。
★つまり、アイバーソンは巨匠とのコラボレーションで、ジャズの本流を地で行くスウィンギー・ピアノ&バラードを全身でたどる演奏を体験、ヒースは、子供以上に年の離れた演奏者でありつつ21 世紀という時代のパイオニアでもある2 人と新たなる挑戦となるわけですが、ここには、伝統に立脚しつつ、今を鳴らす3人の充実感が確実にあります。
★王道スウィングは鉄壁であり、余裕が生みだすユーモア感も最高級。特にモンクのナンバー「Bya-Ya」や、クルトワイルの「Speak Low」などの軽妙洒脱なサウンドは、ベテランならでは!味わい深い思慮に富んだバラード・ナンバーなども取り入れ、アフロ・キューバン的なリズムを取り入れたラスト・ナンバーまで、一気に聴かせるものがあります。
★一昨年、惜しくも生涯を閉じたユセフ・ラティーフに捧げた11曲目の演奏も注目。ヒースはラティーフとも共演してきましたが、ここでは、ラティーフ自らが意図したフィーリングが活かされた演奏が残されていないことを感じたアイバーソンが、オリジナルに即して演奏。
★録音はヒースのルーツであり、多くのジャズ・ミュージシャンを育てた街であるフィラデルフィアにて!この録音時には、同じく、この街で育ったバスター・ウィリアムス、ミッキー・ロッカー、サム・リードらも遊びに来たんだそうです。(新譜案内より)
1. Bag’s Groove(Milt Jackson)
2. Reets ’N I. (Bennie Harris)
3. I Will Survive. (Freddie Perren / Dino Fekaris)
4. Concorde.(John Lewis)
5. Memories Of You (Eubie Blake - Andy Razaf)
6. Con Alma. (Dizzy Gillespie)
7. Wachet Auf, Ruft Uns Die Stimme (Johann Sebastian Bach)
8. Bya-Ya (Thelonious Monk)
9. Everything Must Change (Bernard Ighner)
10. Speak Low (Kurt Weill - Ogden Nash)
11. Pentatonic Etude (Yusef Lateef)
12. Bakai (Cal Massey)
Recorded October 5 & 7, 2014 at Turtle Studio Philadelphia
Albert "Tootie" Heath(drums)
Ethan Iverson(piano)
Ben Street(bass)
2014年10月5日,7日 録音
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