CATFISH RECORDS

在庫有り。

1.The Clash 2.Never Fail To Come 3.So Many Star 4.Thomokins Square Park Serenade 5.Kuroshio

荒巻 茂生 Shigeo Aramaki(b)竹内 直 Nao Takeuchi(ts,bcl)吉田 桂一 Keiichi Yoshida(p)本田 珠也 Tamaya Honda(ds)

数多くの第一線グループで八面六臂の活躍を見せてきた辣腕ベーシスト:荒巻茂生(1966年三重県鵜殿村生まれ)の、過去の2作品も好評だった自己名義=Aramaki Bandによる第3作、=今回は2004年10月～11月に録られたライヴ実況音源をまとめた内容。編成は竹内直のフィーチュアされたカルテット。豪胆で荒削りな爆発的ダイナミズムと推進パワーを露にした熱情型の突撃攻勢が雄々しく決め込まれながら、哀切かつ風流な詩情もキッチリと濃やかに醸成してゆく、といったような中々奥行きの深いエモーショナル&ドラマティックな敢闘の連続で大いに昂揚させる壮快内容である。パッションみなぎるモーダルな新主流派(勇猛筋)タイプの凛然とした力強い熱演が、腰を据えてこってりと展開されてゆき、スタンスの安定した重厚でブルージー&スピリチュアルな真っ向勝負の(男臭い)驀進路線の他、デリケートで甘美な詩的ロマンティシズムとリラクゼーションに溢れた優しい和みのバラード、アブストラクト&アナーキーな奔放苛烈さ・暴発力と疾走感の強調されたフリー・ジャズ調の激辛アクション、といった転回も現れ、道程は表情豊かで生鮮なハイ・テンションさのキープされた、歯応え満点、味わい濃厚なる仕上がりとなっている。アグレッシヴな熱血スピリチュアリティの生々しい体現に出色の迫真力を発揮する一方、渋い哀愁やソウル・フィーリングを宿した正攻法のブルージー節にもいい味わいを見せるts者と、鋭角な立体力学的パーカッシヴ・プレイとマイルドな歌心たっぷりの耽美的リリカル技(or軽みの利いた粋な寛ぎファンキー語法)を的確に使い分けるp者、とが個性&イマジネーション全開の大奮戦を見せて鮮烈に見せ場を飾り、彼らをビシビシと突き上げてゆくようなリーダー=b者の瞬発機動力&フェイント性充分の鋭敏滑脱な手綱捌きもさりげなく際立った、タフでエキサイティングな痛快活劇気分の好編。