ミンガス・ビッグ・バンド、ケニー・バロン・トリオ、トム・ハレル・クインテット、ラヴィ・コルトレーン・カルテット、等々、NYシーンで幅広く活躍する多忙な敏腕ドラマー:ジョナサン・ブレイク(1976年フィラデルフィア生まれ)の、クリス・ポッター&マーク・ターナーの2テナーをフィーチュアしたカルテットによる一編。熱気を多々孕みつつ乾いた感触で骨太くゴツゴツと迫る、ドラム&ベースの重厚なスウィンギン轟鳴!、に強烈にプッシュされながら、フロント2テナーの、息の合ったクールなアンサンブルや、奔放自在でハードボイルド&ブルージーなバトル、が中々濃い見せ場を鮮やかに飾ってゆく、スリル充分、旨味満点のソリッドな敢闘内容。今日流の硬派なポスト・バップ熱演が、腰を据えて軒昂に綴られ、ブレイクの爆雷アタック!!的な打撃ワザや、ストリートのドライヴ感溢れるウネり波打ち攻勢、も実に頼もしい旨口な存在感を際立たせる中で、ポッターとターナーが終始堂々たる風格で高密度な拮抗ぶり=互角のリレー、を伸び伸びと演じて見せる。ポッターの、ドス&コクの利いた重みある肉太トーンによる、アグレッシヴ&ソウルフルな猛々しいスクリュー・ブロウが精悍に冴える一方、ターナーの、より爽涼味やソフトネスに富んだ半浮遊的で流線的なメランコリック・フレージング、のちょっと物憂げなスモーキー調の情趣がまた絶妙。
1. Cryin' Blues
2. Firm Roots
3. Maracas Beach
4. All Across The City
5. Broski
6. Born Yesterday
7. Circle Dance
8. New Wheels
9. Anysha
10. The Shadower
11. Two For The Blues
Chris Potter(ts,a-fl)
Mark Turner(ts,ss)
Ben Street(b)
Johnathan Blake(ds)
2014年2月20日ニューヨーク-アストリアのthe Samurai Hotel Recording Studio録音
レーベル:
Criss Cross
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CD