過去盤:「Live At The Jazz Corner」も好評だった、人気ピアニスト:ロッサノ・スポルティエッロ(1974〜)を中心としたスイング派のオールスター・トリオ、の一作。しっとりした潤いと豊かな旨味に溢れた折り目正しいピアノ・タッチによる、硬質で渋いダイナミズム手法も適宜絡めつつ、優しくジェントルに歌心を体現した、中々陰影深いメロディック・プレイが、淡麗でいて滋味ある映えを示し、温もりに満ちたスピリチュアルなベースや、キュート&クールな艶やかヴォーカル、も小気味よく華を添えた、何とも軽妙瀟洒な快適編。メロディアスな抒情性と、軽やかに弾むようなスイング感、そしてインティメイトなリラクゼーション、が自然と堅持された、端正で和気あいあいとしたハートウォーミングな行き方が一貫し、スポルティエッロの、ウィットと落ち着きに富んだ懐広げなアドリブ技が、実に「シブ爽やか」な魅力を放ってゆく。→ソフト&マイルドな歌謡的美旋律と、燻し銀っぽいブルース型の小節、をブレンドし、また殺陣アクション風の力学的イディオムも適度に挿入して、明朗柔和でありつつスモーキーな翳り感も漂う、誠に風流な文脈をサラリと編み上げて見せるその、ごく平易でリキみの抜けた達人ぶりは絶品だ。
1.
Theme From "Grumpy Old Men" End Title
2.
Pick Yourself Up
3.
Quintessence
4. Lavender Blue
5. This Is No Laughing Matter
6.
It's A Good Day
7. Don't Love Me
8. Theme From "2nd Movement Of The Piano Sonata n. 8 Op. 13"
9. Too Late Now
10. For You, For Me, Forevermore
11. Last Night When We Were Young
12. Invention
13. Jesu, Joy Of Men's Desiring
Rossano Sportiello(p)
Nicki Parrott(b,vo)
Eddie Metz(ds)
2013年10月8&9日NYCのNola Recording Studios録音
レーベル:
Arbors
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