★過去盤「Watercolor Dream」が好評を博していた、NYシーンで活躍する実力派女性歌手:スーザン・トボックマンの、今作は、ピアノ・トリオと組んだデトロイトでのライヴ編。
●艶があって伸びやかな、程好い厚み&安定感を呈する落ち着いた中低音のヴェルヴェット・ヴォイス(ちょっとハスキー)での、メロディーと情感を大切にしながら、中々抑揚豊かにダイナミック・スムースなウェイヴを描いてゆく、「グルーヴィーなリリカル歌唱」が実に感動的で清々しい絵を飾った会心打内容。
★ファンキー・ソウル満点なピアノ・トリオの旨味濃い抒情派バピッシュ演奏、もゴキゲンに際立ちながら、瀟洒でインティメイトな、メリハリある小気味よい道程が続き、トボックマンの、滑脱自在で躍動的、それでいて非常にきめの細かい、ニュアンスに富んだ優しく温かみ溢れる歌い回しが、何とも爽やかな魅力を放ってゆく。
★極めて精確巧緻な音程コントロールや、濃淡鮮やかな半劇的抑揚のつけ様など、抜群のハイ・テクニックを誇るものの、決して技巧的・器楽的にはなって行かず、一語一語、一声一声に濃やかな機微を込めた、あくまで「言霊派」なアプローチに終始して、聴く者を柔和でウォーム&テンダーな感動に導いてくれる、という、その、しっとり感と背筋の伸び具合が自然に並立した、さりげなく深〜い包容力を有する歌声のあり様は、超快適で説得力も絶大だ。
1. How Deep Is The Ocean ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン
2. I Never Meant To Dream Of You アイ・ネバー・メント・トゥ・ドリーム・オブ・ユー
3. When Lights Are Low ホェン・ライツ・アー・ロウ
4. I Got Lost In His Arms アイ・ガット・ロスト・イン・ヒズ・アームス
5. Leaves Of Absence (Piano Trio) リーヴス・オブ・アブセンス
6. Wild Is The Wind ワイルド・イズ・ザ・ウィンド
7. I Love Being Here With You アイ・ラヴ・ビーイング・ヒア・ウィズ・ユー
8. Nice And Easy ナイス・アンド・イージー
9. Where Do You Start (Vocal+Piano Duo) ホェア・ドゥ・ユー・スタート
10. I Don't Think Of Him Anymore アイ・ドント・シンク・オブ・ヒム・エニモア
11. Make Someone Happy メイク・サムワン・ハッピー
12. Besame Mucho ベサメ・ムーチョ
13. Again It's Spring アゲイン・イッツ・スプリング
14. It's Alright With Me イッツ・オールライト・ウィズ・ミー
Susan Tobocman スーザン・トボックマン (vocal)
Cliff Monear クリフ・モネア(piano)
Paul Keller ポール・ケラー (bass)
Scott Kretzer スコット・クレッツァー (drums)
2011年10月26日ミシガン州デトロイトのスタインウェイ・ピアノ・ギャラリーでのライヴ録音
レーベル:
寺島レコード
在庫有り
W紙ジャケット仕様CD
国内制作CD