★EnjaやStuntよりの作品群で好評を得てきた、デンマーク-コペンハーゲンを拠点に活躍する日本人女性ピアニスト:平林牧子(1966年東京生まれ)の、鉄壁トリオによる好調作。尚、
この日本盤は、ヨーロッパでは配信のみで予定されているヘンデル・プロジェクト(トリオとストリング・カルテット&クワイアーの共演)をボーナスCDとして追加し2枚組としたスペシャル・デラックス・エディション。
●滑らかさとキレを併せ持ち、また、深い陰影味とクリーンな透明感を自然に交錯させた、折り目正しくきめ濃やかな端麗タッチによる、哀愁に満ちたビタースウィート&ブルージーな滑脱プレイが、生鮮でいて渋い風格ある映えを見せた快投内容。
★スタイルも多様な小気味のいいリズミカル・ビートに乗せての、抒情的でグルーヴィーそしてちょっぴりエキゾティックな、味のあるメロディアス指向の行き方が続き、マズールやホウマンの、コクの利いた骨太い活躍も随所で濃厚に際立ちながら、平林の、多彩にしてシッカと腰の据わった、ブルース・フィーリングとスピリチュアリティ溢れるアドリブ展開が、何げにブレなき好調ぶりを呈してゆく。
★シブくて粋なブルース・イディオムも多々活用しつつの、歌謡性に富んだソウルフルorスピリチュアルな躍動的メランコリック・フレージング、にとりわけ得難い吟醸の妙味が発揮されており、その一方、落ち着いた仄暗い瞑想感を匂わせるアンニュイなバラード表現や、アクロバティカルで半アブストラクトな硬質的ダイナミズム手法、といったビターめ・シリアスめのアプローチがまた、「香ばしいスパイス」効果を成してvery good。
1. シュアリー
2. ムーン・ベルズ
3. アサンダー、アサンダー
4. ライフ・オブ・ア・カクタス
5. ステッピング・オン・イット
6. ブラック
7. 沖縄のうた
8. 鷲と天使
9. パラシュート・シティ
10. 涙の景色
11. パラドックス
12. チャレンジ
13. インディゴ
平林 牧子 Makiko Hirabayashi(piano)
クラウス・ホウマン Klavs Hovman(bass)
マリリン・マズール Marilyn Mazur(drums,percussion,voice)
2013年4月22日&23日ドイツ-ミュンヘンのRealistic Sound録音
※HiQuolity CD
▼日本盤限定ボーナス盤:Mysteries of Life – The Hendel Project
※ボーナスCDは通常盤です。
ヘンデルの生地、ハレで毎年行われるヘンデルフェスティバルで、”ジャズミュ-ジシャンによるヘンデル” という企画があり、エンヤのエ-ジェントを通して、何か私なりにヘンデルを表現できないかと言う話が、2011年の終わりころありました。〜その後、弦やクワイヤも入れたいと段々話が大きくなり、ヘンデルフェスティバルでは難しいということになって、結局プロジェクトを担当していた人が、変わりに彼自身がオ-ガナイズしているWomen In Jazzというフェスティバルのプログラムに組み込まれるよう手配してくれたのです。地元の弦楽四重奏、クワイヤとの共演となりましたが、歴史のある街で、”私のヘンデル”を受け入れ、新しいものを一緒に創り上げることに最高な環境をつくってくれた関係者全ての人々に、心から感謝しています。……平林牧子
1. Darkness And Light
2. Gifts
3. 2011
4. Good Will
5. Percussion Interlude
6. Stripes
7. Asunder Asunder
8. Singing In Your Veins
9. And There Was No Man
10. Break Away
Makiko Hirabayashi Trio
Thoams Prokein String Qaurtet
Halle University Choir
Jens Lorenz (cond.)
2013年2月9日 / ドイツ
レーベル:
Muzak
在庫有り
日本盤限定2枚組デラックス エディション[HiQuolity CD+CD]