★前作「Acoustic Fluid」が大好評だった人気個性派テナーサックス奏者:橋爪亮督(1970〜)の、今回は鉄壁クインテットを率いての新宿ピットインでのライヴ編。
★きめの細かいソフト&クールな、それでいて重みや骨太感もしっかりある、ニュアンスに富んだ端麗テナー・トーンによる、スタン・ゲッツを半内省的スピリチュアル方向へ適宜シフトさせたような、軽やかに宙を舞いながらセンシティヴに哀愁を歌うスムース・メロディック・プレイ、が瑞々しくもスケールおおらかに美しい絵を飾り、瞑想感仄めくロマンティックな繊細ピアノや、キレ味鋭いダーク・ファンタジックなギター、らも抜群のコントラストでおいしく奥行きを成した、快適にして歯応え充分の敢闘内容。
★今流のリズミックなビート・グルーヴ感と、たゆたうような浮遊感覚、とが自然に並立した、何より歌心重視の非常にメロディアスで抒情的なコンテンポラリー・モーダル快演、がイキイキと紡がれてゆき、橋爪以下各人の実に情感豊かなアドリブ奮戦が、カラフル&フレッシュに爽やかな冴え具合を見せる。
★橋爪の、一吹き一吹きの音響面にも細心さの払われた、まろやかで耽美的、かつマイルド・ブルージーな吟醸味もじんわり漂う牧歌詩人風の憂きロマネスク節、がとりわけ余情深く清新にダントツの華を成しており、また一方、陰影濃いシャープなトーンでアンニュイ&レイジーに斬り込んでくる市野(g)や、しっとり甘美でいてフォーキーなソウル風味も力強く匂わせる佐藤(p)、らの活躍も中々確固とブレなげに、テイスティーに際立っている。
1. Journey
2. The Last Day Of Summer
3. 十五夜
4. Cycles
5. Park
6. Sketch #1
橋爪 亮督 Ryosuke Hashizume(ts,loops)
市野 元彦 Motohiko Ichino(g)
佐藤 浩一 Koichi Sato(p)
織原 良次 Ryouji Orihara(elb)
橋本 学 Manabu Hashimoto(ds,per)
2012年4月20日、11月30日 新宿PIT INNでのライヴ録音
レーベル:
Apollo Sounds
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国内制作デジパック仕様CD
プロフィール
1970年生まれ。岡山大学在学中20歳の時にボストン・バークリー音楽大学から奨学金を受け渡米。1996年同校Jazz作曲科卒業。卒業後、アメリカ国内で2枚のCDをリリース。7年間のアメリカ滞在の後、1997年帰国。現在は全曲オリジナルによる自身のグループを中心に新宿ピットインを始め首都圏ライブハウス等で活動中。2006年POLYSTAR JAZZ LIBRARYより国内初となるリーダー作「WORDLESS」(P.J.L. MTCJ-3031) をリリース。2008年 BounDEE JAZZ LIBRARY より国内2作目となる「AS WE BREATHE」(B.J.L. DDCJ-7004) をリリース。2009年Grapes Record より国内初のライブ録音となる「Needful Things」(GPS1206) をリリース。2012年 tactilesound records より「ACOUSTIC FLUID」(TS-001)リリース。