●多忙な人気ピアノ:佐藤浩一(1983〜)のトリオと、奔放自在な個性派アルトの実力者:山本昌広(1980〜)、がガッチリ組み合った新世代の4人組ユニット:Bungalowによるオリジナル曲集。浮遊感を伴った耽美的で妖麗なサスペンス・バラード調のスロー・インタープレイ、でしっとりと艶やかに、シリアスに滑り出し、やがては、コンテンポラリー・ファンク型のリズミカル・ビート仕立てによる、イキのいい正攻法のリリカル・アクション快演にも興じてゆく、といった具合で、随所に垣間見られるちょっとミステリアスな進取性(実験精神?)が丁度いい香辛スパイス効果を成した、基本はストレートアヘッドな旨口の敢闘内容。ごくメロディアスな親しみやすい抒情指向を基本身上とする、しかしまたその反動、的な転回も度々現れる、滑脱自在でスリリングな迫真の道程が続き、サックス&ピアノを中心としたソロ・コーナーが中々密度の濃い盛り上がりを呈して、エキサイティングかつテイスティーにしっかり楽しませてくれる。殊に山本の、音色もヒンヤリ冷涼なアルトによるクール派スタイル寄りのスムース遊泳風ソフト・スウィンギン即興や、より血肉っぽさを感じさせるソプラノでの、情魂の猛りをアブストラクトなまでの激烈さで叫び吠え綴ったフリー調の大暴れインプロ熱演、など、振り幅大きく全力全霊で様々な情景をリアルに描破して見せたその、極めて本気度の高い渾身奮戦!がズバ抜けて際立っており、一方、佐藤の、ブルージー・ソウルを十全に含ませた正統派ハード・バッパー的芸風、を基本とした落ち着きある抑え役ぶり、も好印象。
1. Metropolitan Oasis
2. Between
3. Underpass
4. March To Layla
5. Human Lost
6. Little Trip
7. Batristurgisism
8. O.P.P.M.
9. Suzumushi's Confession
10. North Head
11. Return
山本 昌広(as,ss)
佐藤 浩一(p)
池尻 洋史(b)
大村 亘(ds)
2011年2月19,20日ニューヨーク録音
レーベル:
D-musica(ダイキムジカ)
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