ジャズのCD,LPをご紹介します。メジャーからマイナー、自主制作盤までジャズのCD,LPをお届け致します。



catfishrecordsをフォローしましょう

ホーム日本のジャズ (JAZZ IN JAPAN)Hybrid SACD 豊艶で威風堂々、かつ優しい温もりもたっぷりな熟成ヴォーカルの粋 山岡 未樹 MIKI YAMAOKA / I'M A WOMAN, NOW -MIKI-
商品詳細
★1970年代後期よりプロとして活動し、1980年代以降おそよ30年の間に日本フォノグラムやデンオン(日本コロムビア)、アート・ユニオン、ローヴィング・スピリッツから気合の入ったアルバム群を地道に発表し続け、高い評価を得てきた実力派シンガー:山岡未樹(北海道出身)の、デビュー・アルバムからの30周年を記念した一編=スタンダード集。伴奏は前田憲男率いるウィンドブレイカーズの面々(ピアノ・トリオ伴奏や歌とピアノのデュオもある)。

★キリッとした張りのよさや締まりと、まろやかな人肌っぽいソフトネス、が好バランスで兼ね備わった、その一声一声から蜜の如きコク味をそこはかとなく発散する、落ち着いた中音域のシルキィ・ヴォイスによる、テクニック抜群だがあくまで節度を保ってエレガンスやデリカシーを大切にした、リリカル指向の滑脱な演唱が中々懐深く瀟洒げに、そして豊艶に「円熟の映え」を見せた充実内容。

★緩急よろしき和やか小唄セッション風の洒落た行き方が快調に続き、山岡の、磨き抜かれた技巧のブレなさや、自在なフレキシビリティ並びにワイド・スケール感、或いは熟した大人の色香、を多々感じさせる反面、あくまで一語一節に誠心こめて丁寧にストーリーを紡いでゆく、
→即ち、堂々と場馴れはしていても決して澄まさず流さず絵空事でない「情感とムード」をしっかりと形作って見せるその、真摯で親しみやすい語り口が冴え渡っている。艶と薫りを仄かに放ちながら、抑揚に富んだドラマティックな文脈を流麗に、スタイリッシュに颯爽と綴り織るも、その根底には気さくで優しい温もり感が絶えることはない、という、何げにハートフルな歌声キャラが素晴らしい。前田の、ウォーム&ソウルフルな、ツボを心得たサポートも秀逸。

1. ジャスト・イン・タイム
2. サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー
3. イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー
4. ホェン・オクトーバー・ゴーズ
5. デイ・バイ・デイ
6. ユー・ドント・ノウ・ホワァット・ラヴ・イズ
7. マイ・フーリッシュ・ハート
8. マイ・フェイバリット・シングス
9. ラウンド・ミッドナイト

山岡 未樹 Miki Yamaoka(vocal)

*前田 憲男とウィンドブレイカーズ:
前田 憲男(piano,cond)
数原 晋(trumpet)
河東 伸夫(trumpet)
西山 健治(trombone)
稲垣 次郎(tenor saxophone,flute)
ハル 斉藤(tenor saxophone)
原田 忠幸(briton saxopnone)
荒川 康男(bass)
市原 康(drums)

2011年日本作品

レーベル:Impex

山岡 未樹のサイトへ

在庫有り
国内制作Hybrid SACD(通常のCDプレイヤーで演奏可能)

Hybrid SACD 豊艶で威風堂々、かつ優しい温もりもたっぷりな熟成ヴォーカルの粋 山岡 未樹 MIKI YAMAOKA / I'M A WOMAN, NOW -MIKI-[IMPJ 2113]

販売価格: 3,100円(税込)
数量:
商品情報
歌手生活30周年おめでとう
前田憲男とウィンドブレイカーズが誕生したのが今から30年昔のことになる。丁度その頃「期待の新人歌手」と鳴り物入りで登場したのが「山岡未樹」。新人+ニュー・グループでCDを造ろうではないかというごくありきたりの発想から歴史に残る録音が行われた。爆発的な売り上げで多くの関係者を幸せ一杯にしたかどうかは、なにしろ30年も昔の話なのでよく憶えていない。順風万帆の歌手生活がつづく・・筈であったが、ある日突然にわれわれの前から姿を消してしまった。単身アメリカに渡り、向こうのミュージシャンを相手に積極的にレコーディングをおこなう等、波瀾万丈とも言える生きざまのごく一部を風の便りと聞き、元気で過ごしているかなぁと時折かんがえていたのであるが、30周年という旗を立てて突如われわれの前に帰って来た。再びレコーディングに挑戦したいということで、丁度われわれも30周年を迎えるので老骨に鞭打って参加した次第である。一口に30年というが、こりゃ相当な年月ですぞ。彼女の歌がどのように熟成されて来たかごゆっくりとご鑑賞ください。(前田憲男氏)


これは山岡未樹のベスト・アルバムだ!

 成長しつづけるジャズ歌手、山岡未樹がアルバム・デビュ−30周年を記念しての録音で、初録音の時共演した、前田憲男とウィンドブレイカーズとの再会というのも大きな話題を呼ぶことだろう。じつは山岡未樹のデビュー録音の1981年にウィンドブレイカーズが結成されている。今回の録音はお互いにデビュ−30周年ということで、歌も演奏も大いに盛り上がっている。お互いの再会を喜び楽しんでいる。山岡未樹の歌もこれまででいちばん力がこもっており、彼女の出来もこれまでで最高だ。スタンダーッド・ナンバーが中心だが、前田憲男の斬新な編曲を新しい装いの新鮮な歌となっている。全9曲のうち4曲が前田憲男とウィンドブレイカーズとの共演で、カルテットとの共演、トリオとの共演、そして前田憲男のピアノとのデュエットなど構成も非常に楽しい。
 今年の日本のジャズ歌手による最高作であろう。
           (岩浪洋三氏 ジャズ評論家)

チャーミングな唄声に酔いしれて・・・

 デビュー以来30年、いつも新しい企画で意欲的なヴォーカル・アルバムを制作してきた山岡未樹が、その9枚目に、前田憲男とウィンドブレイカーズとの再会セッションを組んだ。最近は、アメリカのベニー・ゴルソンのプロデュースによるアメリカ録音を実施してきた彼女が、今回久方振りに日本の最高のビッグ・バンドと歌うことになったのは非常に嬉しい。あたかも嘗てのジューン・クリスティがラルフ・バーンズやアーティ・ペイチのアレンジしたウエスト・コースト・サウンドで歌った頃のモダンで一寸クールなボーカルを思い出させる。カルテット、トリオ、デュオとの組み合わせも含めて、バラエティに富んだ山岡未樹の現在の最高にチャーミングな唄声を聴いて欲しい。
(瀬川昌久氏 ジャズ評論家)