★テナー・サックス&ヴィブラフォンを多彩&自在に操るタビー・ヘイズのプレイにノック・アウト。生まれる「GROOVE」は快感の一言に尽きる。
●「Groove」とは?「ノリ」と言われることが多いが、やはりプレイヤーやリスナーが自己陶酔できる気持ちのよいリズム(活性)である。このGroove がプレイヤーの評価につながることは間違いない事実であるが、そんなGroove感をたっぷり味わえるアルバムが今回澤野により丁寧にリマスタリングされCD化となった『Tubby's Groove』Tubby Hayes Quartet(TAP29)だ。Tubby HayesがThe Jazz Couriers時代を見事に消化し、コンポーザーとして、またアレンジに磨きをかけ最高に脂がのりきった時を捉えた重要な作品だ。ワンホーンアルバムとして彼の個性を十分に発揮した、いわば集大成的な代表作である。Tubbyこの時24歳、すでにヨーロッパを代表するテナー奏者にあげられる。録音は1959年12月にデッカスタジオで行われ、プロデューサーにTonny Hall、エンジニアにMichael Mailes、フォトグラファーにBill Pennyを起用。メンバーはTubby Hayes(ts,vib)、Terry Shannon(p)、Jeff Clyne(b)、Phil Seamen(ds)のカルテットである。とにかくオープニングのA-1 ChanoPozo作『Tin Tin Deo』につきる。Tubbyのソロがスゴイ。他メンバーを置き去りにし異次元でプレイしているのだ、このノリ、気持ち良さ、Grooveが集約されている。『Tubby's Groove』まさにGrooveのかたまりだ。これを聴かずしてTubby Hayesは語れない。(Text by 足立 豪樹氏)
1. Tin Tin Deo
2. Embers
3. Like Someone in Love
4. The Surrey with the Fringe on Top
5. Sunny Monday
6. Blue Hayes
Tubby Hayes (tenor sax, vibes)
Terry Shannon (piano)
Jeff Clyne (bass)
Phil Seamen (drums)
1959年12月 録音
在庫有り
三面デジパック仕様CD
※このCDのみご購入ご希望の場合は送料込み価格2,619円です。