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ホーム | MODERN JAZZ 楽器別 > VOCALCD MONICA BORRFORS モニカ・ボーフォース / REMEMBERING BILLIE リメンバリング・ビリー
商品詳細
★1980年代に頭角を現して以来スウェーデンのジャズ・ヴォーカル・シーンを牽引してきた実力者モニカ・ボルフォースの、今回は敬愛するビリー・ホリデイの愛唱曲群を自己流でロマンティックに歌ったトリビュート・アルバム。伴奏は、前作でも組んだ人気ユニット:Sweet Jazz Trioの面々。

★抑制の利いたブルー&アンニュイな翳り濃い憂愁世界を描き出しながら、その歌声と演奏には一貫して安らいだリラクゼーションや温かな包容力が溢れる、実に快適で味わい深い豊潤内容である。

★落ち着いた清涼な半ハスキー・ヴォイスでの、自然体で囁きつぶやくような丹誠こもった抒情的唱法も好もしく、バラード・ニュアンスにほぼ徹したしっとり感たっぷりの道程が続いて行き、聴き手のハートに優しくすんなりと染み入ってくるようなきめ濃やかでナチュラルな歌詩表現を第一義とした、主役歌手の真摯な演唱姿勢は(クールなエレガンスを漂わせつつも)親近感抜群で何よりの魅力となっている(テンポのあるスインギーなハード・バピッシュ・スタイルや、腰の据わった勇ましいブルース・ナンバーにおいても、あくまで詩の情緒と軽妙洒脱な和み気分を尊守した上でなだらかにグルーヴ&ソウルを表出してゆく、その、ワンポイントの余裕とウィットを保った芸風は何ともチャーミング)。

★幾分か籠もり気味のおぼろな音響で浮かび上がってくる演奏陣の、デリカシーに富んだソフト&ムーディーなサポートがまた素晴らしく、哀感孕むチェット・タイプのコルネットや、クールなジム・ホール的スタイルを基本に時折ウエス技も炸裂させて意表を衝くギターら、いずれも端麗にして仄暗い詩情を発散する構成的プレイの冴えた印象的名場面も多数。詩とメロディーと柔和な寛ぎ、を大切にした秀作。

1. My Man
2. Them There Eyes
3. It's Easy To Remember
4. I Cover The Waterfront
5. Our Love Is Here To Stay
6. But Beautiful
7. God Bless The Child
8. I Should Care
9. Good Morning Heartache
10. The End Of A Love affair
11. You Don't Know What Love Is
12. Lover Come Back To Me
13. You Go To My Head

Monica Borrfors(vocal)
Sweet Jazz Trio :
Lasse Tornqvist(cornet)
Mats Larsson(guitar)
Hans Backenroth(bass)

2004年5月24日,25日 録音

在庫有り
CD

CD MONICA BORRFORS モニカ・ボーフォース / REMEMBERING BILLIE リメンバリング・ビリー[SOL J 0019]

販売価格: 2,520円(税込)
数量:
商品情報
【ライナーノーツ】
ビリーのヴォーカルとモニカのそれはスタイルが異なるし、声質や発声も含めて聴いたところの印象も大いに違う。だが、ビリーはホーンライクな器楽的唱法に徹した真のジャズ歌手と言われ、確かにそうではあるけれども、美しいメロディーを好み、歌手の内容を常々十分に伝えた人なのだ。だから彼女はスキャットを使っていない。モニカもメロディーと歌詞の魅力を大切にしている。モニカは自分自身のオリジナルなスタイルを持っているが、大先輩ビリーを心から敬愛しているに違いない。両人は"歌の心"を表現することで結ばれているのだと思う。ヨーロッパのジャズメン、シンガーたちへの関心がますます幅広く高まっている今日この頃、北欧スウェーデンのベテラン歌手モニカ・ボーフォースが"ビリー・ホリデイを歌った"ことは、注目に値する快挙と言えよう。
(青木 啓ライナーノーツより)