●Splasc(h)やYVP、Philologyよりの創意溢れる多様な作品群で人気を博してきた、イタリアン・モダン・ギターのセンスよき実力者:グイド・ディ・レオーネ(1964〜)の、今回は4サックス入りのセプテットによるアジな逸編。色彩鮮やかで涼感溢れるサックス・アンサンブルの精妙巧緻な様式美的響鳴、が何とも瑞々しく香り高い「絵」(〜奥行き演出)を成しながら、フロントでは渋味たっぷりの硬派なギターや選抜サックスの一音入魂ソロ奮戦!、が凛々しげに見せ場を飾ってゆく、快適にして歯応えある濃密内容。往年のウエストコースト物やNY白人ハイセンス系、辺りに近似した、手法も多岐に渡る趣味よきクール・スマートなサックス・アンサンブル、の魅力が先ずは十二分に活かされた、アレンジ・構成面はキッチリ練り込まれるもスタイルはごくオーソドックスな、メロディアス指向の温厚抒情派ハード・バップ奏演が和気溌剌と展開され、作劇性や役作りっぽさと自由形のセッション感覚、の配合バランスが曲によって巧く変移しつつ、バラエティーに富んだカラフルかつ簡潔なソロ・コーナーの活況ぶりでスイスイ楽しませる。ディ・レオーネの、程好い厚みを呈した、コクと潤いあるトーンでの、苦味走った殺陣風のバップ・イディオム技と、コードワークを活かしたクール・メロウな仄暗めの耽美ロマンティック節、を絶妙に交錯させた、センスよくも甘すぎず節度&品格を感じさせる熟達の語り口、がさすが芳醇に冴え渡っている他、サックス陣それぞれの、アンサンブル時の「フォア・ブラザーズっぽさ」の延長線上にあるような半脱力的スムース・プレイ、も好印象。
1. Half Step, Whole Step
2. Soft Blow
3. A La Monk
4. Saudade A Salice
5. Blue Night
6. Mingus
7. Spring Board
8. King Dorian
9. The Dishwasher Tune
10. Rafting
Gaetano Partipilo(as)
Daniele Scannapieco(ts)
Barend Middelhoff(ts)
Rossano Emili(bs)
Guido Di Leone(g)
Paolo Benedettini(b)
Alessandro Minetto(ds)
2008年12月9日イタリア-BariのStudio Sorriso録音
レーベル:
fo(u)r Jazz Records
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デジパック仕様CD