★ブラジルのモダン・ジャズ界を代表する新主流派ストレートアヘッダー・タイプのアルトサックス名手:ヴィトル・アシス・ブラジル(1945年ブラジルのリオデジャネイロ生まれ、1981年同地で死去)の、これは、非常に人気の高い1966年リオ録音のカルテット作品(恐らくファースト・アルバム?)、の再アナログ化。
★鋭利なタイトネスとバウンド的スプリング感(丸み〜ウェイヴっぽさ)が自然に合わさった、しなやかで張りのある生鮮度抜群の澄みきったアルト・トーンでの、歌心&ウィットに富んだブルージー・バピッシュな哀愁のメロディック・プレイ、がスッキリ爽やかで凛々しい魅力を放った会心打内容。
★モード色を適度に含んだ正統的な新主流派ハード・バップ・スタイルを基軸に、ブラジリアン・サンバの様式〜テイストも加減よく盛り込まれてゆく、あくまでメロディアスな抒情味を大切にした緩急よろしき滑脱ドラマティック奏演、が流れるように連続。ヴィトルの、哀感を酸味っぽく滲ませつつ、マイルドで瀟洒な小唄的寛ぎフレーズも活かして波乗り調子の軽涼なブルージー文脈を編み上げてゆく、どことなくペッパーやゲラーにも似たダンディーな美メロ指向のアプローチや、コルトレーン的なモーダル・スピリチュアル語法を徹底してクールに洗練しつつ、独自のエキゾティズム情緒をじっくりと丹念に描ききった感動的バラードなど、自然げでいてユニークな、ブレンド配分絶妙の語り口が何とも清新に、おいしく冴え渡っていて超ゴキゲン。
SIDE A
1.Naquela Base
2.Devaneio
3.Primavera
4.Simplesmente
5.Feitico da Vila
SIDE B
1.Dueto
2.Amor de Nada
3.Eugenie
4.Minha Saudade
5.Desenhos
Vitor Assis Brasil(alto saxophone)
Tenorio Junior(piano)
Edison Lobo(bass)
Chico "Batera"(drums)
1966年1月11日ブラジルのリオデジャネイロ録音
※原盤:Forma FE(FM) 1017
レーベル:
Celeste
在庫有り
完全限定輸入復刻盤LP