●進取性に富んだ英国のオールラウンドな人気ピアニスト:ティム・リチャーズの、今回はシンプルなトリオによる快作。
★重心の据わったガッシリ感ある陰影濃い生鮮クリアー・タッチでの、少々荒っぽく豪快に推進パワーを全開させる面もアリの、情熱的でブルージーな闊達ダイナミック・プレイ!、がスカッと清やかに座を賑わせた旨口昂揚編。
★ひたすらメロディアス&スインギーにストレートアヘッド街道を驀進してゆく風な、正々堂々の娯楽活劇ハード・バップ大会が骨太に、凛々しく展開してゆき、リチャーズの、「ファンキー」と「モーダル」を自然にミックスした直球勝負のタフでイキな語り口、が鮮明かつ芳醇に冴え渡っている。
★硬派で渋い伝統的バップ・イディオム技と、重みあるクールなコードワーク、そして軽涼な玉転がしタッチの寛ぎフレージング、以上を絶妙に組み合わせた吟醸小唄派の王道スタイルであったり、力学的でアグレッシヴなモード色濃い熱血アクション節と瀟洒な脱力型のソウルフル歌謡フレーズを粗目に交錯させた迫真のドラマティック奮戦であったりと、一貫してリキみなく伸び伸びと得意ワザ総動員で運動会(多種目レース?)に興じるような、開放感に満ちたそのハジけっぷりが超ゴキゲン。
1. Shapeshifting
2. Un Poco Loco
3. Eleventh Hour
4. Bolivia
5. Prelude To A Kiss
6. You're My Everything
7. This Here
8. Seraglio
9. The Message
10. Bristolian Thoroughfare
11. Love For Sale
12. Come Sunday
Tim Richards(piano)
Dominic Howles(bass,el-bass)
Jeff Lardner(drums)
2009年12月英国のルートン録音
レーベル:
33 Jazz
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在庫有り
CD