★OFF MINORからの近作、「LIVE AT SMALLS」が好調にヒットをとばした好漢ケヴィン・ヘイズ(1968年ニューヨーク州生まれ)の旧作のトリオ作品(ブルックリン録音)が待望の再プレス!!
●演目は、有名な既製作品を独自の意匠で編み替えた変奏曲的なものや、自身のオリジナル。落ち着いたクールな息遣いを保ちながら、表情多彩で起伏に富んだ抒情派タイプの含蓄ある劇的奏演が中々小気味よく展開してゆく好内容である。ハンコックの流れを汲んだ新主流派ピアノの正統らしい語法を根幹に、独特のモノトーン的陰影味や折り目正しい精巧さ・制御力の際立った沈着な調子での、滑らかにリズムに乗ってビタースウィートな詩情=耽美的メロディーを歌い、また硬質で鋭角なパーカッシヴめの力学的速攻アクション技も適宜細かく織り混ぜながら、キビキビとスインギーに歩を進めてゆく、均整のとれた力八分目の流麗な語り口が好調。そうした、ちょっと渋めのスモーキー風味を含んだストレートアヘッドな行き方が道筋の基軸を成す一方、暗く怪しい不透明な心象風景をレイジーにスケッチしてゆくようなビター・テイストの半抽象的バラードや、キースやP・ブレイの影もチラつくシリアスな内省的インタープレイ、通常演奏を核としながら電脳的なノイズ鳴動(エレクトロニックな音響や楽器音の逆回転など)を随所に横切らせて意表を衝く不思議路線、といった転回もバランス&タイミングよく自然に盛り込まれて飽きさせない。安定感抜群かつ瞬発機動力満点なb&dsのきめの細かいサポートも光りながら、ヘイズ流の端麗で翳り濃い独創的詩情センスの発揮(硬質的ロマンティスト)ぶりがフレッシュに堪能できる、密度の高いアジな逸編。
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▼ブラッド・メルドーも絶賛▼
2006年の『FOR HEAVEN'S SAKE』(JAZZ EYES)を皮切りに、『YOU'VE GOT A FRIEND』(同・2009年)、『ライヴ・アット・スモールズ』(OFF MINOR/原盤SMALLS LIVE・2010年)と、次々と話題作をリリースし続ける、現代最高峰ピアノトリオKEVIN HAYS TRIO!そんな彼らの原点とも言える2001年録音作『WHAT SURVIVES』、現在はどこにも出回っていないだけに探していた方も多いのではないでしょうか?
なんとこの度めでたく再プレスが決定いたしました!
ブラッド・メルドーが"Highly recommended"と絶賛していることからもわかる通り、美しくリリカルなタッチと絶妙なスウィング感による天才的なプレイはこの頃から既に健在!トリオのボトムを引き締めるダグ・ワイスの堅実なベース、巧みなシンバルワークと自由自在なプレイで音楽全体を彩っていくビル・スチュワートのドラムも素晴らしく、三者が一体となったインタープレイによる圧倒的な演奏を聴かせてくれます。推薦盤! (新譜案内より)
1. Stellar
2. What Survives
3. Black Elk
4. Anniversary Waltz
5. J.B.
6. Anton
7. Du Pre
8. You Are My Sunshine
Kevin Hays (Piano)
Doug Weiss (Bass)
Bill Stewart (Drums)
Recorded December 3, 2001
(except tracks 1 & 4 : March 13, 2001)
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デジパック仕様CD