●福岡から川崎へ移って活動中のボサ派ギタリスト兼歌手(1972〜)の、コンボによる自作曲中心の初アルバム。歌詞は日本語がメイン。繊細かつシャープなキレのあるボサノヴァ・ギター・プレイと、クール&メロウでややのっぺり恬淡な風合いを呈したヴォーカル、の小気味よく柔らかい、飾らなげな絡み融け合いで中々フレッシュに和ませる快適内容。ボサノヴァ・スタイルを基調とした、インティメイトな寛ぎと晴朗快活な波乗り舞踏的グルーヴ感が自然に交差する、絶妙の「ユルさ」が魅力の心地よい行き方が続く。主役ギター歌手の、ナイーヴでちょっと頼りなげな、ボソボソとつぶやき語るような陰影深い憂愁レイジー歌唱、の醸し出す自然体っぽい脱力感覚がさりげなく強烈に全体の空気を支配し続ける中、ブルース・フィーリングにも富み結構エッジの尖った「グルーヴィー・テイスティー」な躍動的ギター弾奏や、一聴クールげな中に力強いエモーションを孕んだ精悍サックス・ブロウ、など各人のソロも冴えて、飽きさせずトントン拍子に聴き進ませる。
1.太古のサンバ
2.ためらい
3.Aquarela do Brasi
4.誰も知らず
5.春の息吹
6.あおさぎ
7.君の微笑み
8.Prelude〜海の躍動
9.消えないで
甲斐 圭一郎(g,vo)
清水 ケンG(ts,ss on 1,3,5,6,8,9)
斉藤 大輔(p on 2,4,7)
小牧 良平(b on 1,3,5,6,8,9)
菅原 高志(ds on 1,3,5,6,8,9)
永井 常喜(per)
2007年4月4日&8日福岡市今泉、2007年8月14日東京・世田谷録音
在庫有り
CD