●ハードバップ物や歌伴等で長らく名サポーターぶりを発揮する一方、50年代より今日までBrunswick/RCA/Columbia/Decca/Philips/Munich他に味のあるリーダー諸作を残してきたオランダの名ピアニスト:ジャック・ヴァン・ポールの、本盤はトリオによる1986年4月Monster録音作(September 5102)のCD化版→再発盤としての登場。曲によってその文体に適度な変化を持たせながらの、明解な歌心とストレートなスイング感を重視した小気味のいい道行きが続く。パウエル語法を基底に置いた硬派のバップ路線、エヴァンス風のエレガントな耽美派演奏、ハンコック+マッコイ調のモーダルな熱っぽいアクション、ピーターソンやG・ハリスにも通じるダイナミックな大波の如きブルージー技が冴える昂揚感抜群のエリントン曲、等々、粋な名場面の横溢。とりわけ、静謐で趣味のいいラウンジ気分のムーディーなスロー・バラード(きらびやかに玉を転がすようなきめ濃やかな軽涼タッチが魅力大!)Hey Thereが最高。
1 Straight No Chaser
2 Old Folks
3 Someday You'll Leave Me
4 Night In Tunisia
5 Yesterdays
6 Hi-Fly
7 Things Ain't What They Used To Be
8 Hey There
9 Suicide Is Painless
10 Temporarily Out Of Order
Jack Van Poll(p)
Hein Van De Geyn(b)
Dre Pallemaerts(ds)
1986年4月27,28日 Monster, Holland 録音
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CD