★StuntよりのE・ガーナー・トリビュート作も好評だった、デンマークのキャリアあるピアニスト(1969〜)の、今回はボディルセン&ルンドの最強コンビと組んだトリオによる一編。
★重心のしっかり安定した、堅くキレがあって潤いにも事欠かないコク旨なピアノ・タッチによる、ソウル・フィーリングに溢れた渋くて粋な吟醸的プレイが、カッチリこってりと頼もしげに座を賑わせて快調。
★緩急は適宜に、歯切れよくも落ち着いた調子の全き正攻法なハード・バップ快演(和みめ)が続き、主役ピアノの、オーソドックスなバップ・イディオムと、燻し銀っぽいシブめのブルース型文体、そして明朗で優しく瀟洒な歌物指向のフレージング(小唄調とか、哀愁の北欧民謡風とか)、を的確自然に掛け合わせた、実に親しみやすくメリハリもバッチリ利いていて中々彫りの深い、ハートウォームな語り口がゴキゲンに、余情も豊かに冴え渡っている。
1.Angbats Blues (Steam Boat Blues)
2.Comes Love
3.Perdido
4.Tunge Morke Natteskyer
5.It Never Entered My Mind
6.It Might As Well Be Spring
7.I'm Through With Love
8.Cheryl
9.I'll Wait For You
10.You Don't Know What Love Is
Henrik Gunde(p)
Jesper Bodilsen(b)
Morten Lund(ds)
2008年4月デンマーク-コペンハーゲンのサン・スタジオ録音
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厚紙Wジャケット仕様CD
