★主にスイング畑(Arborsの諸作品とか)で多忙に活躍する一方、女性ユニット:Five Playやレイチェル・Zのトリオでもキレのある腕前を発揮していた女性ベーシストと、過去ヨーロッパ録音のスイング派物やビッグ・バンド作品幾つかに名を連ねていたイタリア人ピアニスト、のコンビによる、各々弾き語りヴォーカルも披露しながらのアジなデュオ演集。
★強力にうねり&ドライヴの利いた鋭敏でダイナミックな機動的ベース轟鳴と、ウォーム&マイルドな歌心を満載した折り目正しいバピッシュ・ピアノ弾奏、がキレよくスリリングに掛け合いつつ、各々の弾き語りヴォーカルも瀟洒に華を成してゆく、中々に興趣多彩な旨口内容である。
★インティメイトな寛ぎ気分を基底に敷きながら、インスト面ではリアル・バップらしいシャープで骨のある硬質的グルーヴ&スリル演出にも迫真味を見せた、大方は粋筋の小唄セッション的な小気味よい行き方が続き、p者の、陰影豊かで締まりの利いた渋めのバップ・プレイも含蓄があって魅力だが、やはりダントツの華は女性vocalで、その、クール&キュートな線の細い高音の美声による、仄かに甘い艶っぽさや香りを漂わせながらのデリケートな囁き調子の寛ぎリリカル演唱は、情緒濃やかで最高に瑞々しいキラキラ感に溢れている。爽快作。
1
The Cup Bearers,
2 Blues for Basie,
3 You'd Be So Nice to Come Home To,
4 You Blew Out the Flame in My Heart,
5 Let's Do It (Let's Fall in Love),
6 One for Amos,
7 Revolutionary Etude,
8 Etude in C,
9 Opus 10,
10 No. 12,
11 Moon River,
12 What a Little Moonlight Can Do,
13 Time Was,
14 They Say It's Wonderful,
15 Why Did You Tell Me: I Love You?/I Can't Believe That You're in Love with Me,
16 Moon Shadow,
17 The Man I Love,
18 Lost Love Blues,
19 People Will Say We're in Love
Nicki Parrott (bass,vocal)
Rossano Sportiello (piano)
在庫有り
CD