★サラ・ヴォーンが「これまで聴いた中で最も見事な陰影、フレージング、バランス感覚」と評したドナルド・シャーリー（1927-2013）は、音楽上の偶然や例外ではありませんでした。9歳でピアノを学び始め、1945年、17歳でボストン「ポップス」でデビューしました。その瞬間から、彼の演奏を聴く幸運に恵まれた人々を魅了しました。
★ニューヨークの有名なナイトクラブ、ベイシン・ストリートには、デューク・エリントンやデイヴ・ブルーベックなどの伝説的ピアニストが聴きに、そして称賛に訪れました。彼には、ポップチューンをショパンのように聴かせたり、ガーシュインのスタンダード曲をバッハを彷彿とさせるものにしたりしながらも、楽々とスイングするという稀有な才能がありました。彼は私たちが楽しめる新しい音楽の道を切り開いたのです。
★ケイデンス レコードは 1955年に彼の最初の2枚の LP「Tonal Expressions」と「Piano Perspectives」をリリースし、数千枚を売り上げ、全国的なベストセラーとなりました。シャーリーは非常に優れたミュージシャンだったので、彼の演奏を聴くと、何の躊躇もなく純粋な喜びを感じます。ここでベースを務めるリチャード・デイビスもその洗練されたセンスと完璧な技術で貢献しています。シャーリーは自分をジャズ ミュージシャンだとは思っていませんでしたが、ポピュラーやジャズの素材を巧みに設計しました。彼の作品は、音楽の拡張形式の豊かな可能性を示しています。バラードでは、彼はまれな優しさを伝え、演奏するものすべてに暖かさと力強さがありました。しかし、彼の感情表現は、アート・テイタム、デイブ・ブルーベック、バド・パウエル、ホレス・シルバーなどの同時代のジャズ ピアニストとは一線を画していました。言葉では完全には言い尽くせない素晴らしいピアニストです。（レーベルインフォより）
1. I COVER THE WATERFRONT0
2. LOVE FOR SALE
3. HOW HIGH THE MOON
4. I CAN’T GET STARTED WITH YOU
5. BLUE MOON
6. THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME
7. ANSWER ME MY LOVE
8. I CAN’T GIVE ANYTHING BUT LOVE
9. SECRET LOVE
10. SOMEONE TO WATCH OVER ME
11. DANCING ON THE CEILING
12. MY FUNNY VALENTINE
13. MAKIN’ WHOOPEE
14. I LET A SONG GO OUT OF MY HEART
15. LOVE IS HERE TO STAY
16. THE MAN I LOVE
Don Shirley (piano)
Richard Davis (bass)
Recorded in New York City, 1954
*Tracks #1, 6, 7, 9, 11, 12, 15, 16
from the album “TONAL EXPRESSIONS”
Cadence CLP-1001
*Tracks #2, 3, 4, 5, 8, 10, 13, 14
from the album “PIANO PERSPECTIVES”
Cadence CLP-1004
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