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エンリコ・ピエラヌンツィ(p)の落ち着いた哀愁メランコリック・プレイが軽やかに、そして風流かつエレガントに冴えたヨーロッパならではのロマネスクな清新抒情世界 輸入盤CD THOMAS FONNESBÆK トーマス・フォネスベック / IN ROME [1018538]

販売価格: 2,640円(税込)

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★今やスカンジナヴィアのジャズ界を代表するトップ・ベーシストとなったお馴染みの人気者:トーマス・フォネスベック(1977年デンマークのヘルシンゲル生まれ)の、今回はイタリア-ローマへ赴き、過去フォネスベックとは何度も共演を重ねてきた名匠:エンリコ・ピエラヌンツィ(p)を実質的な主役に立て、背後には大黒柱のロベルト・ガット(ds)がガッチリ・ドッシリ腰を据える、という強力鉄板のピアノ・トリオを基軸としつつ、曲によってはソプラノサックスのロザーリオ・ジュリアーニや女性ヴォーカルのヴァレンティーナ・ラナッリが加わって彩りを添える、中々の濃密作。

★バネとウネりが精細に利いていつつ豊かな歌心の備わったウォーム&メロディック・グルーヴぶりを随所に浮かび上がらせるベースの活躍もテイスティーに光る中で、嬉々として愉しげに抒情派ハード・バッパーになりきって見せたり哀愁香る翳ったクール・ロマンティストの本領を発揮したりのピアノが、ゆとりと節度をもって端正に華を成し、シャープ&センシティヴに斬り込んでくるドラムや切々と濃やかにさえずるソプラノ、涼やかかつ爽やかに軽々と宙を舞う女性ヴォーカル、らも各々ピタリとツボにハマりながら魅力的色彩を加えた、トータルなアウトラインとしてはヨーロッパ耽美浪漫派タイプの行き方を大方の基調にハード・バップのノリも自ずと適量ブレンドされた、あくまで分かりやすい娯楽指向の快演が続いて、スッキリとした興趣が満喫できる充実内容。

★旋律や和声の美と律動的ノリのよさを何より重んじ、ブルース由来の旨味やユーロ系ならではのロマネスクな詩情も巧まず豊富に有した、バランス絶妙のリリカル演奏が流麗滑脱に展開され、座長であるフォネスベック(b)のスピリチュアルで雄弁なアドリブ技も全体の均衡を決して崩さぬ形でそこかしこに際立ちつつ、花形役ピエラヌンツィ(p)のリキまず気負わずさほどシリアスにもならず一ソロイストに徹した、レイドバック感漂うさすが熟練した語り口の粋が恐らくはフォネスベックの意を汲んで軽やかに冴え渡っており、見事。

→(ピエラヌンツィの)自身のリーダー作の時とは違って過度な緊迫を避けリラックスした態から繰り出される流れるようなメランコリック節には、しかし巧まざる彫りの深い陰影美やクールネスが宿り、とは云っても俯瞰すれば至って親しみやすい、エヴァンスの流れを正統に汲んだしっとり潤い豊かで折り目正しくも美メロの宝庫たる弾鳴キャラがチョチョイのチョイと余裕で立ち現れていて(しかもあくまでサイドマンとしての分をきちんとわきまえたその真摯な振る舞いが素敵!)、全く鮮やか。
★孤高のピエラヌンツィに少々喰われ気味ながら鋭利に躍動するジュリアーニ(ss)や夢幻の海を泳ぐラナッリ(vo)らの敢闘もまたナイスな好アクセント。

01. Call It Love
02. Orphant In Rome
03. Molto Ancora...
04. Blue Waltz
05. Satie's Mood
06. Il Giardino Di Anne
07. Perspectives
08. Come Rose Dai Muri
09. Song For An August...
10. Periph
11. Siren's Lounge

Enrico Pieranunzi (piano)
Thomas Fonnesbæk (double bass)
Roberto Gatto (drums)
Rosario Giuliani (soprano saxophone on 02, 07, 11)
Valentina Ranalli (vocal on 04, 08)

2023年9月6日-7日イタリアのローマ録音
2024年デンマーク作品

レーベル:Storyville

御予約商品
輸入盤CD
入荷予定時期:2025年3月下旬 受注締切:2025年2月27日
※発注先案内の入荷時期を記載しておりますが、入荷時期は予告なく変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。

商品情報

STORYVILLE

★デンマークの名ジャズ・ベーシスト、トマス・フォネスベクのリーダー・アルバム!
★エンリコ・ピエラヌンツィ、ロザリオ・ジュリアーニ、ロベルト・ガットらのイタリアン・ジャイアンツと共演したローマ録音!

■デンマーク屈指のジャズ・ベーシスト、トマス・フォネスベクが、エンリコ・ピエラヌンツィ、ロザリオ・ジュリアーニ、ロベルト・ガットら高名なジャズ・ミュージシャンらと共演したイタリアン・レコーディング。ヴァレンティーナ・ラナッリは、サンタ・チェチーリア音楽院の卒業試験でピエラヌンツィの楽曲に自ら詩を付けて歌い、その後ピエラヌンツィとの録音も行っているジャズ・ヴォーカリストです。

★ピエラヌンツィが9曲、フォネスベクが1曲、ガットが1曲作曲した計11のオリジナル曲で構成されています。フォネスベクの卓越したテクニック、北欧のサウンド、まとまりあるソロを奏でる能力は、ニルス=ヘニング・オアステズ・ペーザセン、ボー・スティーフ、イェスパー・ルンゴーといったデンマークの名ジャズ・ベーシストと同系でありながら、彼独自のスタイルや聴く人の感情を動かす稀有な能力で聴衆を魅了してきました。このローマ録音では、エンリコ・ピエラヌンツィがジャズとクラシック音楽の幅広いバックグラウンドを持ち込み、ロベルト・ガットのドラムがエレガントで繊細なアプローチを見せ、ロザリオ・ジュリアーニのサックスとヴァレンティーナ・ラナッリのヴォーカルが音楽を更に深めています。(新譜インフォより)
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