★ニューオリンズを拠点に活動を続け、過去30年来数多くのアジなアルバムを発表してきた実力派シンガー、バヌ・ギブソンの、ベテラン:バッキー・ピザレリ(1926年ニュージャージー州Paterson生まれ)とコンビを組んだコンボでの快作。
★スッキリと清爽に澄んだ中高音の優しい美声による、ソフトさとキレのよさを併せ持ったナチュラルな抒情派演唱が冴えた好内容である。
★スイングや中間派の風趣も適宜匂わせる、バック陣の渋味たっぷりな躍動的寛ぎ演奏が実に小気味のいいグルーヴを醸成し続ける中、ちょっと牧歌的でのどかな和み感〜気さくな温もりに包まれたややレトロめムードの好テンポな道程が形成され、主役voの、気品と節度を保ちながら中々表情豊かな機動的舞い泳ぎ様を見せる、緩急心得た開放感ある語り口が堂々と魅力を放っている。
★張りを利かせて勢いよくダイナミックに躍動する、キリッとしたスインギー&ブルージーな凛々しめ唱法と、クールで柔らかな包容力とデリカシーに満ちたバラード型の耽美的リラックス節、を的確自在に使い分け、トータル的にはワンポイントの余裕と粋なウィットを絶やさず潤滑で洒落た流れに仕上げて見せるという、vo者の、ハートフルかつ職人的技能に長けた抜けのいい明朗な闊歩邁進ぶりが何よりフレッシュに際立ち、御大ピザレリのバピッシュ&ブルージーなセンスよく若々しい機動的立ち回り始め、p、tpらインスト陣の、腰の据わった意気溌剌な渋筋プレイもそれぞれに個性的コク味を揮って好インパクトを残す、シンプル&テイスティーな安心作。
1. アイ・ドント・ノウ・イナフ・アバウト・ユー
2. 今年のキッス
3. ラヴス・ア・ネセサリー・シング
4. ステッピン・アウト・ウィズ・マイ・ベイビー
5. メンフィス・イン・ジューン
6. ア・ウーマンズ・プレロガティヴ
7. プット・ザ・ブレイム・オン・メイム
8. リメンバー
9. ゼアズ・ア・ルル・イン・マイ・ライフ
10. ミー・アンド・ザ・ブルース
11. セプテンバー・ソング
12. あなただけを
13. ウィンター・ムーン
14. ホワッツ・アイ・ドゥー
Banu Gibson(vo)
Bucky Pizzarelli(g)
David Boeddinghaus(p)
Bill Huntington(b,g)
Jake Hanna(ds)
Connie Jones(tp on 1tune)
Jon-Erik Kellso(tp on 2tunes)
Bria Ogilvie(ts,cl on 4tunes)
2002年2月 NY 録音
在庫有り
CD