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2ギターのメロウ&アンニュイな牧歌的フォーキー・プレイにあてどなく宙を浮遊するアルトサックスのソフト・テンダーな憂愁ブロウが風流に絡む深山幽谷の趣を宿した夢幻音空間 国内盤SHM-CD JAKOB BRO ヤコブ・ブロ / TAKING TURNS テイキング・ターンズ [UCCE 1214]

販売価格: 2,950円(税込)

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コペンハーゲンとニューヨークを行き来しつつ精力的に活動、かつてはポール・モティアン・バンドとトマシュ・スタンコ・クインテットのレギュラー掛け持ちで超多忙な八面六臂ぶりも見せていた、リーダー・アルバムも多数発表して高い評価を得ている、デンマークの人気個性派ギターの雄:ヤコブ・ブロ(1978年デンマーク生まれ)の、本盤は、いずれも度々共演している故リー・コニッツ(as,ss)とビル・フリゼール(g)をフィーチュアしたセクステット編成による、2014年3月ニューヨークのアヴァター・スタジオで吹き込まれていた未発表の一作。左右に分かれた2ギターのあくまで穏やかな息遣いでメロウ&アンニュイに憂き詩情を映すレイジー・メロディック・プレイや、律動的でいてたゆたうようでもあるベース&ドラムの響鳴、がリラクゼーションとサスペンスの中間ぐらいの幽遠なる音空間をちょっと控えめに形作る中で、あてどなく宙を浮遊するかの如き、それでいて優しく牧歌的な美旋律を奏でるアルトが夢幻のようにどこか儚く霞んでゆく風な華を成し、時折後ろの方から聞こえてくるクールなピアノ弾鳴も全体に上手く透明感と潤い(+爽涼さ)を齎した、全体の構図として花形役はサックスではあるもののしかし2ギター・アンサンブルの妖しいメランコリー漂うまろやかな鳴り様がトータル・サウンドの物悲しき心象風景っぽさ〜奥深い性質を決定づけている感じもある、不思議なバランスで成り立った独創性溢れる抒情世界。無重力遊泳する或いはゆったりトグロを巻くようなスペイシー&スローリーなバラード・コンセプトを基調とした美メロ重視の優しいリリカル妙演、が独特の艶と香りをもってしっとり展開してゆき、シリル(ds)&モーガン(b)の落ち着いて慎重にグルーヴとスリルを醸成する折り目正しい立ち働きも快適に、そしてモラン(p)はリズム・セクションではなく"音響役"に回ったひたすら心地よく流れてゆく和んだ道程の途上、登場するやその圧倒的存在感で理屈を越えた蠱惑力を発揮するコニッツ(as)を中心として、内省スケッチのようであり風流な旅唄のようでもある即興妙技が微カラフル&テンダーに次々と繰り出され、味わい深く愉しませる。ソロに関しては殆どコニッツ(as)の一人勝ちな印象もあり、その端正であり無欲恬淡そうでもある侘び寂の境地に達したかの如き哀愁節が何とも雅やかで妙味豊かだが、ブロ(g)とフリゼール(g)の吟遊牧歌詩人っぽく達観した趣のフォーキー・ブルージー技にも得難い魅力があり、個人芸に着目すれば大体そういったことになるのだけれど本作のキモ〜真髄はソロ云々よりも作曲面・編曲面まで含めたコンセプチュアルなトータル音響のあり様、空間理念の深遠さにこそあり、という感触だ。何げにユニーク。

1. Black Is All Colors At Once ブラック・イズ・オール・カラーズ・アット・ワンス
2. Haiti ハイチ
3. Milford Sounds ミルフォード・サウンド
4. Aarhus オーフス
5. Pearl River パール・リヴァー
6. Peninsula ペニンシュラ
7. Mar Del Plata マル・デル・プラタ (quintet)

Jakob Bro ヤコブ・ブロ (guitar)
Lee Konitz リー・コニッツ (alto saxophone except 2, 7) (soprano saxophone on 2)
Bill Frisell ビル・フリゼール (guitar)
Jason Moran ジェイソン・モラン (piano)
Thomas Morgan トーマス・モーガン (double bass)
Andrew Cyrille アンドリュー・シリル (drums)

2014年3月米ニューヨークのアヴァター・スタジオ録音
2024年作品

レーベル:Universal Music Japan ECM

在庫有り
国内盤SHM-CD

商品情報

ECM

★繊細なサウンドに定評のあるデンマーク人ギタリストが、多世代にわたる個性豊かなインプロヴァイザーたちと共演した10年前の貴重なセッション。

●今は亡きリー・コニッツ(sax)、ビル・フリゼール(g)、ジェイソン・モラン(p)、トーマス・モーガン(b)、アンドリュー・シリル(ds)というヴェテランから若手まで豪華なオールスター・バンドでの10年前の録音。

★ブロの宇宙を意識した音楽は、雰囲気のあるヒントや穏やかなメロディの断片などが、新鮮な反応を促し、新たな探索の道を切り開く。 「私の作品は、ある感情を垣間見て、それをスケッチし、録音しながらそれを展開するものです」とブロはコメント。

●本作リリース直前の2024年11月には東京、大阪、岡山にて来日公演が決定。
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