商品詳細

レイジー・スモーキー&ソフト・スムースな自ずと脱力した態からダイナミックに繰り出す物憂きドライヴィング・ブロウが浮遊感を伴って余情深く冴えた現代シリアス・リリカル・テナー会心打! 輸入盤CD WALTER SMITH III ウォルター・スミス三世 / THREE OF US ARE FROM HOUSTON AND REUBEN IS NOT [Blue Note 652 5089]

販売価格: 2,350円(税込)

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★依然好調な快進撃の続く、現代感覚に溢れたテナーサックスの個性的実力者:ウォルター・スミス三世(1980年米テキサス州ヒューストン生まれ)の、Blue Noteからの第2作となる本盤は、ジェイソン・モラン(p)をフィーチュアしたワンホーン・カルテットによる故郷ヒューストンに絡めたオリジナル曲メインのコンセプチュアル編。

★脱力調子でスムースに流れるような面と、よりパンチやドライヴ感を利かせて幾分粘っこく団子をぶつけてくる風なダイナミック咆哮面、とが細かに表裏を成したニュアンスに富む中々コク深いトーンのテナーが、リキみなくリラックスしていながら瞬発的に発破を効かせてくるところもある何げに表情多彩な陰影あるビタースウィート風味のメロディック・アクション吹奏を綴って、吟醸感とメリハリ充分のちょっと渋めに華やいだ妙味を放ち、抑制力と精巧緻密さをもってシャープに合いの手を入れる硬質ピアノ以下、リズム隊の機略縦横の自在なサポートもノリとスリルを的確に高めた、トータルとしては現代流ポスト・バップの一典型らしいシリアスめでソリッド感ある、それでいてウマみにも事欠かぬ情緒型躍動世界をフレッシュに愉しませる好投内容。

★ハード・バップ、モード、ファンク、M-BASE辺りまでの成果を踏まえた上で当世流の正統的モーダル・バピッシュ・サウンドに着地させた、とも云うべき、歌心やブルース・フィーリングも十全に備えるが決して甘くないピリッと張り詰めた面持ちを身上・主眼とする、均整よろしきダークな哀愁ロマン香る独特の物憂げ立ち回り妙演が快テンポで簡潔に展開してゆき、ニガめの迫真力には溢れるものの"ハードボイルド"と呼ぶには主役スミスのテナーの音が結構ソフトで滑脱な印象であるためむしろレイドバックした柔和めの風合いもある、という絶妙のバランスに収まった道程の中で、ロジャーズ(b)&ハーランド(ds)の遊撃力ある芸の細かいバックアップに適宜触発されて、スミス(ts)やモラン(p)のリキまず巧まぬアドリブ・プレイが余情豊かに冴え渡って素晴らしい。

★スミス(ts)の、コルトレーンとは違ったモーダル・スピリチュアル或いはモーダル・アグレッシヴな行き方であったり、ロリンズから骨芯を抜いて徹底的にソフト化したような軽みに満ちた渦巻きブロウであったり、ちょっと妖しく翳った落ち着きあるリラクゼーション&哀歌っぽさを映し出す一種のクール・ジャズ的アプローチであったりと、ほぼ一貫してスムースさと浮遊感を伴ったそのやや不機嫌そうでもあるグルーミーな吹鳴は、マーク・ターナー辺りに底通するところもあるがそれとも趣を異とするワン&オンリーのレイジー・スモーキーな個性を事も無く確立していて見事。一方、全体の抑え役をキッチリ担いながら所々で醸熟のブルースマンぶりも発揮するモラン(p)の活躍も◎。

01. seesaw
02. Gangsterism On Moranish
03. 24
04. Misanthrope's Hymn
05. Cézanne
06. 610 Loop
07. Point Of Many Returns
08. Montrose Nocturne
09. Office Party Music
10. A Brief Madness
11. Lone Star (ts & p duo)
*all tracks written by Walter Smith III, published by WS3 Music(ASCAP)
except Point Of Many Returns written by Sam Rivers, published by EMI Unart Catalog Inc.(BMI)

Walter Smith III (tenor saxophone)
Jason Moran (piano) (electric piano on 04)
Reuben Rogers (bass except 11)
Eric Harland (drums except 11)

2024年アメリカ作品

レーベル:Blue Note

在庫切れ
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輸入盤・見開き紙ジャケット仕様CD



商品情報

BLUENOTE

★ウォルター・スミス三世のブルーノートからの2作目となる故郷ヒューストンに捧げるカルテット作品。

■2006年のデビュー以降ハービー・ハンコックやジェイソン・モラン、テレンス・ブランチャード、マリア・シュナイダーなどと共演、常にシーンの先端で活躍を続けるサックス奏者ウォルター・スミス三世の『return to casual』以来1年ぶりのブルーノート2作目。

■「3人はヒューストン出身だけど、リューベンはそうじゃない」という奇妙なタイトルが付けられた本作。タイトル通りヒューストン出身のスミスと、同じくヒューストン出身のジェイソン・モラン(p)とエリック・ハーランド(ds)、そしてヴァージン諸島出身のリューベン・ロジャース(b)によるカルテット作品だ。収録曲はスミスのオリジナル曲10曲とサム・リヴァース作1曲で、イマジネーション豊かなパフォーマンスが繰り広げられている。(新譜インフォより)
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