★サム・モスト (1930-2003) はニュージャージー州アトランティックシティで生まれ、4 歳のときに家族が引っ越したニューヨーク市近郊で名声を博し始めました。サムはピアノ、サックス、クラリネット、フルートなど、さまざまな楽器を演奏しました。最後の2つの楽器(クラリネット、フルート)によって、彼はモダンジャズミュージシャンの間でトレンドセッターとしての評判を獲得しました。ここで取り上げているのもこの2つの楽器です。
★サムに最も早く影響を与え、インスピレーションを与えたのは、レス・ブラウンとトミー・ドーシーのバンドでスタークラリネット奏者だった 10歳年上の兄エイブです。20歳のとき、サムはドーシーとも短期間共演し、その後はシェップ・フィールズ、ボイド・レイバーン、ドン・レッドマンのバンドで演奏しました。しかし、彼の名声の源は、自身のモダン・グループで行った素晴らしい演奏であり、そこでは彼の独特なクラリネット スタイル (特に高音域に重点を置く) とフルートの驚くべき敏捷性が見事に融合していました。
★1952年の夏、フルートをフィーチャーした「Undercurrent Blues」を録音したサムは、まさに本領を発揮しました。当時、ジャズ フルートは目新しいものにすぎず、モダン ビバップ スタイルの録音や演奏で取り上げられることはめったにありませんでした。「Undercurrent Blues」は、この楽器の可能性を新鮮な方法で披露し、大ヒットとはいきませんでしたが、多くのミュージシャンの注目を集め、サムは最初のモダン・ジャズ・フルート奏者としての地位を確立しました。
★ジャズ フルート奏者として初めて広く人気を得たハービー・マンはかつてこう語っています。「私がフルートでジャズを演奏し始めたとき、レコードは1枚しかありませんでした。サム・モストの『アンダーカレント ブルース』です。」ジャズ界におけるサムの台頭は、1954 年にダウン ビート批評家投票でニュー・スター・クラリネット部門を受賞したことでさらに認識されました。このCDセットには、1952年から 1954年にかけてサム・モストがセクステットのリーダーとして録音した初期の作品が初めて収録されています。(レーベルインフォ)
*PRESTIGE session
1. UNDERCURRENT BLUES
2. FIRST WITH THE MOST
3. SOMETIMES I’M HAPPY
4. TAKIN’ A CHANCE ON LOVE
*DEBUT session
5. SCROOBY DOO
6. I HEAR A RHAPSODY
7. THE NIGHT, WE CALLED IT A DAY
8. A CUSS CALLED COSS
9. EULLALIA
10. THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
11. NOTES TO YOU
*VANGUARD session
12. SKIPPY
13. BLUES JUNCTION
14. JUST TUTSHEN
15. MY OLD FLAME
16. YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO
17. OPEN HOUSE
18. GIVE ME THE SIMPLY LIVE
19. EVERYTHINGS HAPPEN TO ME
*PRESTIGE session (#1-4):
Doug Mettome (trumpet)
Sam Most (flute,clarinet)
Chuck Wayne (clarinet)
Dick Hyman (piano)
Clyde Lombardi (bass)
Jackie Moffett (drums)
Recorded in New York, June 10, 1952
*DEBUT session (#5-11):
Doug Mettome (trumet)
Urbie Green (trombone)
Sam Most (flute,clarinet)
Bob Dorough (piano)
Percy Heath (bass)
Louie Bellson (drums)
Arrangements by Bob Dorough, and Doug Mettome (#10)
Recorded in New York, December 29, 1953
*VANGUARD session (#12-19):
Sam Most (flute,clarinet)
Marty Flax (bariton saxophone)
Bill Triglia (piano)
Barry Galbraith (guitar)
Aaron Bell (bass)
Bobby Donaldson (drums)
Arrangements by Ronnie Woellmer (#12, 14, 15, 18),
Quincy Jones (#12, 17),
and Hall Overton (#16)
Recorded in New York, December 3, 1954
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