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繊細でニュアンス濃やかな物憂きメランコリー描写がキレのあるダイナミック・アクションを絡めつつフレッシュに冴えるユーロ系浪漫ピアノ表現の更なる深化 CD DANIEL GARCIA TRIO ダニエル・ガルシア / WONDERLAND [ACT 9996]

販売価格: 2,750円(税込)

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★米バークリー音大でダニーロ・ペレスに師事し、マドリードに本拠を置いて活動、2016年以降リーダー・アルバムも着々と発表して評判を上げてきたスペイン新世代ピアノ期待の俊英:ダニエル・ガルシア・ディエゴ(1983年スペインのサラマンカ生まれ)の、Actでの3作目となる本盤は、ベース&ドラムとの鉄壁レギュラー・トリオを軸に一部ゲストも交えつつの快調編。

★繊細で端正それでいて鋭いキレや重量感も自ずと備わった、また透明感と深い陰影が細かに交錯するニュアンスに富んだクリアー・タッチのピアノが、現代ヨーロッパ浪漫派の典型らしいメランコリックかつリズミカルな美メロの歌い様を基本身上とし、その内側にはバップ、ブルース、モードの各語法の消化もしっかり窺わせる、巧まず絶妙にバランスのとれた躍動型リリカル・プレイを流麗敏活に綴ってスッキリ清々しく瑞々しい朝露の煌めきの如き魅力を揮い、安定した律動力と機略縦横の遊撃性を併せ持った表情豊かで芸の細かいドラム&ベースのアタッキングなサポートも、ノリのよさと刺激剤的効果を的確に醸出しきった、全編今日の欧州抒情路線の正統然たる深い憂愁と歯切れよい推進力を持った快演が続いて爽やかにノセ、感動させる好投内容。

★歌心とスイング感に重きが置かれながらユーロ系ならではのポエティックな文芸アート傾向も自ずと備え、根底には伝統的なブルース・フィーリングやバップ・スピリットも程好く息づいた、概ねコンテンポラリーめのリズミック・ビートに乗せたリリシズム指向の"メロディック・アクション・グルーヴ"とも云うべき快活な行き方が、1曲1曲は比較的簡潔にまとめられたテンポのいい調子で推し進められてゆき、エル=ネグロン(b)やオリヴェラ(ds)のノリと奇襲力併合のスリル溢れるバックアップに上手く触発されながら、ガルシア(p)の、機微濃やかでセンシティヴであり、腰の据わった泰然自若さを感じさせるところも多分にある、根は哀愁リリシスト〜耽美ロマンティスト体質のしかし決して甘すぎず翳のあるアドリブ妙技が、メリハリ充分の半ドラマティックな冴えを軽々と見せて素晴らしい。

→元を辿ればエヴァンスやハンコック、コリア、ジャレットらに行き着くのかも知れないが最早それらの面影はガルシアにはなく、ヨーロッパ独自のエキゾティック・フォーク的情緒を絡めたきめの細かいメランコリーの映し出し様、そうしたスタンスは似てはいないもののピエラヌンツィやL・ヤンソンとかにも通じる典雅な趣があり、と同時に打楽器的・力学的な殺陣っぽい立ち回りを演じる苦味走ったダイナミック・アクション主義の側面も認められたりと、既にして誰とも違った唯一無二の愁い&雄渾の凛々しさ漂う個性がごくナチュラルに確立されていて全く鮮やか、全く見事。少々やんちゃなヘクセルマン(g)、クール&キュートなしっとりめのNoah(vo)、ちょっと妖しいエキゾティズム仄めくFerreiro(vo)、らのゲスト活躍もナイス・アクセント。

01. Paz (solo p)
02. Gates To The Land Of Wonders
03. Wonderland
04. The Gathering
05. Mi Bolita
06. Resistance Song
07. You And Me
08. Tears Of Joy
09. Witness The Smile
10. A Little Immensity (p/vo & b duo)
11. La Tarara
12. The Path Of Life

Daniel García (piano) (toy piano on 04) (vocal on 10)
Reinier “El Negrón” (double bass except 01)
Michael Olivera (drums except 01, 10) (vocal on 06)

special guests:
Gilad Hekselman (guitar on 03)
Lau Noah (vocal on 07)
Verónica Ferreiro (vocal on 11)

2024年1月12-14日スペイン-マドリードのCamaleon Music Studio録音

レーベル:Act

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デジパック仕様CD

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ACT

スパニッシュ・ジャズ・シーンで強固な活躍を見せるピアニスト、ダニエル・ガルシアが率いるトリオによるアルバム第3弾『Wonderland』が登場!
モダン・ジャズ、クラシック、ポップスといった様々なインスピレーションを含んだ一枚

★スパニッシュ・ジャズ・シーンで強固な活躍を見せるピアニスト、ダニエル・ガルシア率いるトリオ作品『Wonderland』がACT MUSICよりリリース。

★ダニエル・ガルシアは、1983年、マドリード生まれ。フレンチ・アカデミー・オブ・ジャズが選ぶベスト・ヨーロピアン・ジャズ・ミュージシャンにノミネートされた期待のジャズ・ピアニスト。強固な意思と果敢な冒険心が溢れる作風で新しいヨーロピアン・ジャズの地図を描くヨーロピアン・ジャズの俊英である。

★今作は、ダニエル・ガルシア・トリオのACTからの3枚目のアルバムとなっており、前作に引き続き、ヘイニエル・エルサルデ(ベース)、マイケル・オリヴェラ(ドラムス)という同じトリオメンバーとともに創り上げられている。(ちなみに両者ともアルフレッド・ロドリゲスのトリオも務めている)。

★過去作『Travesuras』(2019 年)と『Vía de la Plata』(2021 年) が、フラメンコやスペインの伝統音楽からの明確な影響を特徴としていたのに対し、ガルシアは今回、その網の目を広げている。今作にはフラメンコからの引用もあるが、それはより繊細なもので、モダン・ジャズ、クラシック音楽、ポップス、カリブ海や中東からの影響など、さまざまなインスピレーションを含んでいる。(新譜インフォ)
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