商品詳細

ハードコアな圧倒的アブストラクトさとリリカルな詩的ロマンとがキレのあるリズミカルなノリの中で鮮やかに見せ場を成す現代和製フリー・ジャズの会心打! CD 藤井 郷子 カルテット SATOKO FUJII QUARTET / DOG DAYS OF SUMMER ドッグ・デイズ・オブ・サマー [Libra 204 076]

販売価格: 2,420円(税込)

商品詳細

★円熟の快進撃が続く本邦フリー即興派ピアノの急先鋒にして名アレンジャー:藤井郷子(1958年生まれ、東京都出身)の率いる、夫君:田村夏樹(tp)に早川岳晴(elb)、吉田達也(ds)という強力な顔ぶれのジャパニーズ・カルテット(凡そ四半世紀前に結成され断続的に活動&アルバム・レコーディングを行なってきた)による気合みなぎる一編。

★時折濁りを含ませながらも非常に鮮明で美しいトランペットの叫びや、ダーク&アブストラクトな不協和音の連打をパーカッシヴに炸裂させたかと思えばニガい中にもよりポエティックなバラード解釈を見せるところもあるピアノの強硬弾奏、がシャープにウネり飛び跳ね回るエレキベースの躍動やバネを利かせて屈強に速射パンチ・キックをカマしてくるドラムのワイルド攻勢、に上手く刺激されつつ壮快烈々に見せ場を飾ってゆく、理屈抜きで大いにノセられスカッと胸のすく会心打内容。

★硬派フリー・ジャズとコンテンポラリーなリリカル・ジャズ(時にはファンク・グルーヴ路線とかも)の間を烈しく往来する感じの、肝の据わったハードコアなインプロヴィゼーション熱演が終始歯切れよく展開され、フリー系特有の異形さや抽象性は勿論あるがそれ以上に"アクション"と"グルーヴ"を重んじるトータル・コンセプトが奏効して、殊の外ノリのいいリズミカルな音空間形成が全編に貫かれており、そうした中で、早川(elb)のロックやファンクの匂いの仄めく鋭敏な鳴動も抜群のキレ味で好アクセントを成しつつ、藤井(p)と田村(tp)の白熱していながら至って友好的でもある花形ポジション争いが、轟然と野獣っぽく躙り寄る吉田(ds)の猛襲も手伝って生々しい盛り上がりを見せ、グイグイと昂揚させられる。

★藤井(p)の、例によってセシル・テイラーや山下洋輔辺りに底通するアブストラクトの極み的な妥協なき硬質奇怪ダイナミズム表現と、ポール・ブレイやマリリン・クリスペルとかにも通じる暗黒の詩的ロマンティシズム描写、の双方にさすがの熟成感ある冴えが、輝きが顕れていて出色で、かたや田村(tp)の、フリーと云えばフリーだが、その根元にはバップやブルース、モードの精神がしっかり息づいた、似てはいないが日野皓正を思わせるところもあるジャパニーズなインプロヴィゼーションがまた、極めて精確かつマイペースに卓越ぶりを示していてナイス。随所でこの二人を喰う不敵な暗躍を見せる早川(elb)の掻き回し様も絶妙の活性剤効果。

1. Not Together (5:47)
2. Haru wo Matsu (9:22)
3. Metropolitan Expressway (8:27)
4. A Parcel For You (5:45)
5. Circle Dance (11:19)
6. Low (6:42)
7. Dog Days Of Summer (7:29)
*all composed by Satoko Fujii (BMI), Koro Music (BMI)

Satoko Fujii Quartet:
田村夏樹 Natsuki Tamura (trumpet)
藤井 郷子 Satoko Fujii (piano)
早川 岳晴 Takeharu Hayakawa (electric bass)
吉田 達也 Tatsuya Yoshida (drums)

2024年4月8日東京・小岩(東京都江戸川区西小岩)オルフェウス・レコーディング・スタジオ録音

レーベル:Libra

在庫有り
国内制作 W紙ジャケット仕様CD

商品情報

LIBRA RECORDS

★疾風怒濤、豪放磊落と評された藤井郷子カルテット、18年ぶり 6作目の復活劇!
ベースー早川岳晴、ドラムー吉田達也という強靭なリズム・セクション、フロントに田村夏樹
菊地雅章から吉田を紹介されたことをきっかけに 2000年代初頭に結成
過去を振り返らず変化を遂げ続ける 4人のアヴァン・プログレッシヴ・ジャズ・ロック!

★疾風怒濤、豪放磊落のアヴァン・プログレッシヴ・ジャズ・ロックと評された藤井郷子カルテットが復活を告げる!このカルテットはベース、早川岳晴、ドラム、吉田達也という強靭なリズム・セクションと、フロントにトランペットの田村夏樹というメンバーによるもので、藤井郷子にとって、ニュー・イングランド音楽院への留学と、NYでの活動から帰国して、実質的に初のレギュラー・ユニット。

★2000年の初め頃に SLASH TRIO で活動していた菊地雅章より吉田を紹介されたことがきっかけで結成。2001年に『ヴァルカン』*注 をリリースし、2006年録音の『バッカス』まで合計5作を発表したが、その後活動を停止。本作は18年ぶりのスタジオ録音となる。

★一方、メンバーとの個人的な繋がりは続き、密接に活動していた7年間には海外ツアーも行い、お互いにリスペクトする仲。再会に当たって5枚のアルバムを通して聴き、あらためて、“潔く、すごくカッコいい”と感じたという藤井郷子。2023年、新年恒例とする新宿ピットインのマラソン・ライヴで演奏したのち、7月に京都、神戸、愛知、東京と 4ヶ所をツアー。2024年、再びのピットインのマラソン・ライヴで演奏し、4月、ついにこの録音につながった。

★田村夏樹と録音がある冒頭の一曲をのぞき、他6曲は、全て新曲。「過去を振り返るのは好まない、バンドが特定の形に固定されることは望まず、良い音楽は変化して生きている必要がある」とも語る藤井郷子の言葉が表す通り、結成当初から四半世紀、18年ぶりの録音がノスタルジーなどと無縁なのは言うまでもないが、録音直前のリハーサルの音を聴き直して、実に、急遽全面的にアレンジを手直しし、ぶっつけで録音に臨んだともいう。。結果、国内外をアッと言わせ、プログレッシヴと評され続けてきたバンドのオーガニックな勢いが詰まった。トランペット、ベース、ドラムが、まるでファンファーレのようにアルバムの火蓋を切る幕開けから、全7曲55分。複雑な変拍子を一糸乱れることなく繰り広げるアンサンブル、グルーヴするリズム、フリー・フォームとキャッチーさが同居するテーマとソロ、そして轟音爆音でありながら清々しささえも感じさせる疾走感・・・ジャズ、ロック、パンク、プログレ・・・、ジャンルの壁をものともしないこのカルテットには自由なスピリッツがみなぎる。4 人は、この秋、作品を携えてヨーロッパを轟かす。
注)『ヴァルカン』=ミュージックマガジン2001 年ベストジャズアルバム / スイングジャーナル2001年日本ジャズ賞4位
(FREE FRYING インフォより)

録音:2024年4月8日 東京 小岩
オルフェウス・レコーディング・スタジオ 菅原直人
Edited on April 10, 2024 by 吉田達也
Mixed on June 20, 2024 by Mike Marciano / Mastered on
June 25, 2024 by Mike Marciano, Systems Two, NY.
ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内