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シャープ&ソリッドな強硬ピアノ・プレイやアーシー&ビターな研ぎ澄まされたオルガン技がスピード感と圧倒的ダイナミズムをもって鮮麗に冴えるソラール流60年代ニュー・バップの独創作 国内盤CD MARTIAL SOLAL TRIO マルシアル(マーシャル)・ソラール・トリオ / "SON 66" [SRTM0013]

販売価格: 2,300円(税込)

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★進取性に富んだフランスの突出個性派バップ・ピアノ名手:マルシアル・ソラール(マーシャル・ソラール)(1927年アルジェリアのアルジェ生まれ、1940年代末にフランスへ移住、両親はフランス人)の、せんだってCD化され好評だった「MARTIAL SOLAL TRIO」に続いてSérie Teoremaから今回リリースされた本盤は、先作と同じジルベール・ロヴェール(b)&シャルル・ベロンツィ(ds)との当時の鉄壁レギュラー・トリオによる、ソラールはピアノとオルガンを弾き分ける1965年10月パリ録音、フランスColumbia原盤の傑作(自作曲集)「Son 66」に別テイク1つをプラスした世界初CD化版。

★骨太くも鋭く尖った硬質パーカッシヴ・タッチのピアノが、ダイナミズム全開で敏捷に押しまくる圧倒的ハード・アクションを見せながら、随所にブルース&バップ由来の旨味も多々覗かせる、基本はバッパー気質のしかし甘くないピリッとスパイスの効いたソリッド・スウィンギン・プレイを精悍軒昂げに綴って、凛々しくも結構アーシーに迫真白熱の見せ場を堂々と揺るぎなく飾り、そうした速射砲撃の嵐っぽいアタッキングなピアノの大立ち回りの一方、後半はオルガンに転じてこちらもシャープな音色で独特のニガみや翳りを含んだ一種の殺陣ブルージー・グルーヴとも云うべき激動感溢れる音空間を創出し、上手く興趣を転回させた、全体を通じソラール一流の曲芸(=離れ業?)めいたスピーディー・アクティヴ攻勢の連続で、迫力も満点に聴く者を昂揚させる敢闘内容。

★スピリチュアルにウネり唸るロヴェール(b)や賑々しく速攻を掛けてくるベロンツィ(ds)の縦横無尽な活躍も光る中で、ソラールの磨き抜かれた超絶技巧をあくまで軽々と事も無げに揮う躍動パワーとスピード感に満ちた猛襲ぶりが卓抜なキレを見せる、エキサイティング至極の道程となっており、その殊の外ハイ・テクニカルでありながら理屈を越えた気魄で迫ってくるハードコア熱演には大いに驚愕させられる。

★ピアノにおいては、固く角張った音色をフルに活かしつつアクロバティカルに大暴れする、カタギのジャズから離れよう・遠ざかろうとの意図も感じ取れるアクション徹底重視の破壊力溢れる強襲を基調とするが、その苦味走った真剣勝負の力学的疾駆驀進の様は冒険心満点ながらフリーとは異なり、変り種だがバップ・ジャズの範疇にギリギリとどまっている、辺りのバランスのとり具合が絶妙で、一方オルガンでは、そうした速弾きのダイナミズム表現とオルガン・ジャズならではのダウン・トゥ・アース&ソウルフルな趣とをソラールなりに融和させんとした行き方にまた新味があったりと、全般に中々ユニークすぎる芸風・作風に耳からウロコの独創作に仕上がっている。降参。

01. Morceau De Cantal 7:43
02. Archiduke 3:58
03. Leloir Est Cher 5:25
04. Foret Cinghalaise 3:38
05. Ile De Ré Bémol 4:57
06. Hammond Ré 5:19
07. Mercredi 13 3:03 (solo organ)
08. Ballade Pour Mille Pattes Et Percussions 2:10 (solo organ)
09. Jaunisse 4:39
10. Archiduke (original version) 3:58
*all compositions by Martial Solal

Martial Solal (piano on 01, 02, 03, 04, 10) (organ on 05, 06, 07, 08, 09)
Gilbert Rovère (bass except 07, 08)
Charles Bellonzi (drums except 07, 08)

1965年10月11-13日フランス-パリ録音

レーベル:Série Teorema

在庫有り
国内制作・紙ジャケット仕様CD





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Série Teorema

★Série Teorema 第13弾は、音楽への情熱と創造性にあふれたマルシアル ・ソラールの真骨頂と言えるアルバム「Son 66」が世界初のCD化。

★結成数ヶ月にもかかわらず、ジルベール・ロヴェール(ベース)とシャルル・ベロンツィ(ドラムス)という才能溢れる2人のアーティストとの出会いは、マルシアル・ソラールにとって大きな転機となります。彼らの刺激によって、ソラールは新たな音楽を生み出し、多彩な音楽を鮮やかに表現する作品を生み出したのです。

★このアルバム「Son 66」の全曲がソラールのオリジナル曲であり、過去の遺産に甘んじることなく常に新しい音楽に挑戦するソラールの姿勢が表れています。稀代の音楽家の才能と創造性を余すことなく表現した作品です。ぜひ聴いて、彼の音楽の世界に浸ってください。

★『誰が聴くのか、セリエ・テオレマよりまたしてもマルシアル・ソラール ・トリオの復刻!その名も「1966年の音」。これが当時の最新型のサウンドだったと言うのか。とはいうものの、気鋭のピアニスト/シンガー・矢舟テツロー氏による曲目解説とともに鑑賞するなら、これはスリル満点、痛快な音楽体験である。まずは続けて3度は聴くこと。』 (おなじみ小西康陽)

ライナーノーツ 矢舟テツロー
整音 長野ビイト
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