北欧ピアノトリオの2作品『Moods』『Moods Vol.2』が世界初LP化となる。コンピレーション・アルバム『For Jazz Ballad Fans Only Vol.5』にB1「Tennessee Waltz」を収録するにあたって、寺島靖国は「衆知の曲を演奏することほど難しいことはないのではないでしょうか。上手下手がすぐにわかってしまう。そのままメロディーを流すわけにはゆきません。ジャズにするのが困難な曲なのです。念入りなアレンジが要求されます。アレンジが過ぎて原曲の味わいが消えてしまっては、元も子もないと言う至難の境地。そのあたりの機微を過不足なく捉えて、テネシー・ワルツを我々の前に示してくれたのがヘンリック・グンデ、イェスパー・ボディルセン、モーテン・ルンドの3人です」と評した。そのほかA3「Golden Earrings」A4「The Windmills of Your Mind」といったスタンダードに加え、ヘンリック・グンデ作曲のA1「Introduction」B2「From E's Point of View」B4「Olivia」はいずれも透明感あふれる旋律美と息の合ったインタープレイが印象的。洗練された演奏を心ゆくまで味わっていただきたい。(新譜インフォより)
