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熟成された濃厚な情魂味と問答無用の圧倒的ダイナミズムが全体を貫く即興性も高いタフ&カラフルなスピリチュアル・ジャズの会心打! 国内仕様輸入盤CD 佐藤 允彦 & 森山 威男 MASAHIKO SATOH & TAKEO MORIYAMA feat. LEON BRICHARD & IDRIS RAHMAN / LIVE AT CAFÉ OTO ライヴ・アット・CAFÉ OTO [BBE737JCD]

販売価格: 3,140円(税込)

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★佐藤允彦(p)(1941年東京都=旧東京府・両国生まれ)と森山威男(ds)(1945年東京都品川区生まれ、山梨県勝沼町=現・甲州市育ち)という日本のモダン・ジャズ史・ジャズ界を代表するヴェテラン名手二人がガッチリと組み合い、序盤は両雄差し向かいのデュオ、中盤以降は英国新世代(とは云えラーマンは1976年生まれ、ブリチャードは生年不詳)のテナーサックス&エレキベースを加えたカルテットによる熱演を聴かせる、ロンドンのライヴスペース:カフェ・オトでの必殺ライヴ編。

★キレのある鋭角な硬質タッチで半ば打楽器風に怒涛の如く圧倒的ダイナミズム攻勢を仕掛けてゆきながら、その問答無用の鬼気っぽさと並行してしっかり旨口のスピリチュアリティも醸し出すピアノの、骨太く屈強にして精確なソリッド・インプロヴィゼーションが抜群の鮮度と吟醸感をもって爽快に華を成し、これを雷神のような気魄と超絶テクニックでもってある時は執拗に速射砲撃の嵐然と攻め立て、またある時はデリケートなニュアンスを込めてテンダーに盛り立てもするドラムの、実に表情多彩でメリハリの利いたドコドコ打ちアタック!もクッキリした輪郭で情味と凄味満点に懐深い魅力を際立たせた、加えて中盤から登場する、情魂と哀愁とドライヴ感の塊の如き大泣き咆哮型の分厚いテナーや、一音一音に豊かな情感のこもったシャープにウネり波打つ弾性も充分のエレキベース、らもそれぞれフレッシュ&スリリングに彩りとウマみを添えた、全体を通じ研ぎ澄まされた瑞々しい現代感覚と"昔ながら"の安心できる要素をバランスよく併せ持つ至って真っ当なスピリチュアル・ジャズの世界をテイスティー・グルーヴィーに愉しませる充実の敢闘内容。

★佐藤(p)と森山(ds)のデュオで演じられる冒頭2曲のインパクトがあまりに強烈すぎて、しかもその存在感も佐藤と森山が殊の外壮絶な濃さを呈していることもあって、3曲目以降の印象ならびにラーマン(ts)&ブリチャード(elb)の影がやや霞んでしまっている感じもあるが、しかしラーマン(ts)の粘りのあるメランコリックな歌いっぷりも中々の健闘を見せて後半部の花形役を堂々と担い全体の流れを上手く転回させていたりと、曲によりフリー寄りだったりモード系ポスト・バップ寄りだったりのドラマティックに推移変遷するスピリチュアル熱演の展開を、銘々のスター性も十分にアツく昂揚させられつつ満喫できる寸法だ。

★ラーマン(ts)の、太く重厚感あるトーンで西洋的な憂歌性と東洋的フォーキー・エキゾティズムを自然に織り交ぜた哀切なるメロディック・フレーズをひたすら逞しく綴る、雄渾のタフガイぶりが新鮮に煌めきを放つ一方で、佐藤(p)の、モーダル・バップにもフリー路線にも卓越した適応力をチョチョイのチョイと事も無く揮うダイナミックかつアンニュイな詩的即興至芸や、森山(ds)の絶えず鬼の迫力をもって睨みを効かせ続けるスウィンギン遊撃、が赤子の手をヒネる?ように軽々と濃い口オーラを発散してラーマンと拮抗していたり、辺りの息詰まるシーソー競合が楽しい。

1. イブニング・スノウ Evening Snow (p & ds duo)
2. リンゴ追分 Ringo Oiwake (p & ds duo)
3. イースト・プランツ East Plants (quartet)
4. 渡良瀬 Watarase (quartet)
5. アザー・ワールズ Other Worlds (quartet)
6. キアズマ Chiasma (quartet)

佐藤 允彦 Masahiko Satoh (piano)
森山 威男 Takeo Moriyama (drums)
イドリス・ラーマン Idris Rahman (tenor saxophone except 1, 2)
レオン・ブリチャード Leon Brichard (electric bass except 1, 2)

2019年9月8日英ロンドン Café Otoでのライヴ録音

レーベル:BBE Music

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国内仕様輸入盤・見開き紙ジャケット仕様CD

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BBE

★コロナ禍によって世界が変わったわずか数ヶ月前に貴重な音楽の出会いが録音された特別なライブ録音。BBE MUSICよりリリース!

★2019年9月に録音された『Live at Café Oto』は、戦後日本のジャズ界を支えた2人の巨人と、新しい UK ジャズの中心からやってきたミュージシャンの2人が一堂に会した。世代も大陸もお互いに離れているが、この特別な公演のためにひとつになった。

★ピアニストで作曲家の佐藤允彦とドラマーの森山威男が、イギリスで最も注目されている実験的なジャズ・グループ、イル・コンシダードのメンバー、サックス奏者のイドリス・ラーマンとベーシストのレオン・ブリチャードと共に、ロンドンの革新的で探求心溢れる音楽空間、ロンドン東部にあるライヴハウス、カフェ・オトで演奏した。

★佐藤允彦と森山威男は、それぞれが演奏する楽器を単に奏でる奏者ではない。彼らは高次元、つまり、それぞれの分野におけるアイコンやトーテムがいる近い空間に存在する。佐藤允彦は実験的で象徴的な作曲家・ピアニストとして、森山さんは猛烈な山下洋輔トリオの起爆装置として、日本のフリーとモダン・ジャズの発展において重要な時期となる1960年代後半に強力なJジャズの卓越したプレイヤーとして出現した。クリエイティブな境界線が溶け、文化発信の新たなベクトルが生まれ、「ジャズ」の定義そのものが、新世代のアーティストによって強烈かつ広範囲に再構築された時代であった。これらのアーティストたちは、それまでの慣習や形式を捨て去り、新しい音楽的言語を構築しようとした。

★その変化と変容の精神は、あの秋の日曜日の夜、ロンドン東部で彼らと同行していた 2人の若手プレイヤーにも共通している。イル・コンシダードのメンバーである管楽器奏者のイドリス・ラーマンとベーシストのレオン・ブリチャード(彼はその後グループを脱退)は、近年世界を席巻し、急成長を遂げた UK ジャズ&即興演奏シーンの支点にいた。イル・コンシダードのサウンドはフリー・インプロヴィゼイションが中心で、彼らの言葉を借りれば、「あらかじめ書かれたシンプルなテーマや、その場で作曲されたものをゆるやかに演奏する」ものだった。それゆえ、イドリスとレオンが、1960年代後半から1970年代初頭にかけての日本の革命的なフリー・インプロヴィゼーション・シーンのベテラン、2人と一緒に演奏するのはごく自然なことだった。

★『Live at Café Oto』は、別々の世代が一体となり、その夜の観客として幸運にも居合わせた人々にとって忘れられない、真に恍惚な体験を創り出すというユニークな瞬間を提示している。その特別な瞬間を、今、あなたと分かち合うことができる。
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