1967年に録音された本音源は、ロシアのピアニスト兼ジャーナリストのYuri Vikharevと、ラトビアのダブルベース奏者のJuris Āķis、そしてドラマーのEinārs Raibaisのトリオによるプレイが収められている。
Juris ĀķisとEinārs Raibaisはラトビア・ジャズ・シーンの最重要人物の一人で、Yuri Vikharevはかの時代にジャーナリストを務め、アメリカの音楽誌「ダウン・ビート」の記事を書いていたことでも知られている。なお、その際の報酬はアメリカン・ジャズのレコード現物だったと、当時らしい逸話も残っている。
彼らの音源は今まで発表されることはなく、そのプレイ・スタイルは思い巡らすほかなかったが、本作によって初めてその一部が明るみになった。Miles Davis「So What」のカヴァーで幕を開ける本作には、類まれなるスキルによって紡がれる、美しくも猛々しいプレイが捉えられている。ラトビアン・ジャズの底知れぬ魅力をうかがい知るに足る、歴史的な一枚といえよう。(『ソ連ファンク 共産グルーヴ・ディスクガイド』著者 山中明))
SIDE A
A1.So What
A2.Znakomstvo - Delo Sluchaja
SIDE B
B1.Milestones
B2.Well, You Needn't
B3.Lover Man
Yuri Vikharev - Piano
Juris Āķis - Upright Bass
Einārs Raibais - Drums
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輸入盤LP
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