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適度にフリー寄りのスパイスも効かせつつ基本はあくまでメロディーの美や詩情を重んじるモーダル・リリカル・バピッシュ路線の正統らしい快演が続く清新で爽やかな充実ライヴ1981! 国内仕様輸入盤CD AKI TAKASE TRIO 高瀬 アキ トリオ / SONG FOR HOPE ソング・フォー・ホープ [BBECDJ677]

販売価格: 3,150円(税込)

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★Enja原盤ながらEnjaでは未復刻。今回BBEからようやく復刻されました!

★現在も依然精力的にグローバルな活動を続けている日本人尖鋭派ピアノの筆頭才媛:高瀬アキ(1948年大阪府生まれ)の、これは井野信義(b)&森山威男(ds)とのジャパニーズ・トリオによる、1981年11月5日ベルリン・ジャズ・フェスティヴァル出演時のステージの模様を収めた、Enja原盤の傑作ライヴ・アルバムの英BBE Musicからの復刻版。

★端正で歯切れよくも硬質鋭角にぶつかってくる辺りは結構打楽器チックでもある骨太いストーン・タッチのピアノが、ブルース・フィーリングをストレートに活かした半牧歌的詩情描写やノリにノるスウィンギン・グルーヴ節、またある時はサンバのリズムでしっとり優しくも情熱とエネルギーをもって哀愁を映すバラード表現、といったメロディックな情緒型のアプローチを根幹とし、エキサイトしてくるとやや幾何運動実験めいたアブストラクト・アクションを適量織り交ぜて上手くスパイス効果も齎す、という、トータルとしてはあくまでリリカル指向の美旋律溢れるポエティック・プレイを力強くもたおやかに綴って、瑞々しい感動に満ちた爽やかな華を成し、一方、生き物の如く濃やかに絡みつくベースや敏捷でシャープそして精確なアタックを掛けるドラム、らの機略縦横の遊撃力に長けたサポートもアザやかにツボにハマりきった、全体を通じアクティヴ抒情派ピアノ・トリオの一典型たる起伏に富んだドラマティックな快演が続いて、清々しく昂揚させられる生鮮度も抜群の充実内容。

★高瀬得意のフリー寄りの行き方が炸裂するところも一部あるが、全体から見るとそれは転回アクセント程度にとどまる、といった印象の、基本としてはメロディー&和声の端麗さやリリシズムを重んじる詩人気質のダイナミック敢闘が強固堅牢に展開してゆき、肉太くウネり波打つ井野(b)や鬼神のように猛る森山(ds)らの攻勢に頼もしく触発されながら、高瀬(p)の、少なくとも本盤ではその抒情面に大方の主眼を置いたロマネスクなインプロヴィゼーションが、フレッシュ・ポジティヴにして余情深い妙味を放っていて素晴らしい。

→エヴァンス系とかとは違って、どちらかと云うとマッコイ辺りをクール・メロウ化〜ロマンティック化したともとれる、繊細な機微やエレガンスの内側に絶えずストロングなダイナミズムやパッションを秘めたマイルド・モーダル・フレーズの歌い上げ様には清新この上ない煌めきがあり、時折盛り込まれるブロック・コードを使ったファンキー技の粋渋感がまた好もしく、加えてフリーに寄った強硬な暴れぶりにあっては師匠:山下洋輔譲りの曲芸傾向とポール・ブレイに通じる耽美派デカダンス要素の混在した独自の蠱惑的魅力が浮かび上がり、これも絶品。

1. Monologue (solo piano)
2. Song For Hope
3. Minerva's Owl
4. Mountain Forest

高瀬 アキ (piano)
井野 信義 (bass except 1)
森山 威男 (drums except 1)

1981年11月5日(旧西ドイツ?)ベルリン・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ録音

レーベル:BBE Music

★帯付き国内仕様盤CD (解説は付きません)

在庫有り
帯付き国内仕様輸入盤CD

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BBE

★BBE Musicは、日本のジャズ・ピアニスト、高瀬アキを J ジャズ・マスタークラス・シリーズに迎え、1982年に発表した彼女のライブ・アルバム『Song for Hope』を再発する。

★40年以上に渡り、落ち着きのある、精妙なミュージシャンでありながら、作曲家、演奏家、レコーディング・アーティストとして活躍してきた高瀬の『Song for Hope』は、BBE Musicが1960年代後半から1980年代半ばにかけての日本のモダン・ジャズの黄金期を探求し続けられる作品である。
★『Song for Hope』は、高瀬が1981年11月にヨーロッパ・デビューを果たしたベルリン・ジャズ・フェスティバルで出演した時に録音したライヴ音源であり、マティアス・ヴィンケルマンとホルスト・ウェーバーが 1971年にミュンヘンに設立したヨーロッパの最重要なジャズ・レーベル、エンヤ・レコードから1982年にリリースされた。

★ヒプノティックなタイトル曲は、J ジャズ界の重鎮、森山威男がドラムを叩き、猪野信義がベースを弾いている。

★高瀬アキは1948年に大阪で生まれ、3歳でピアノを弾き始める。東京で育ち、桐朋学園大学でクラシック音楽を学んだ後、現代音楽とジャズに興味を持つ。彼女が最初に探求したジャズの作品は、チャールズ・ミンガスとオーネット・コールマンのものであり、その後に彼女は1972年に拠点をニューヨークに移し、レスター・ボウイ、ジョン・ゾーン、デイブ・リーブマンらと共演。1978 年にセブン・シーズ/キング・レコードでデビュー・アルバムを録音し、池田芳夫『Sketches of My Life』や中村誠一『Wolfʼ s Theme』など、和ジャズの主要アルバムにも参加している。

★その後、高瀬は1987年からベルリンに在住し、ドイツ人のピアニストで、作曲家のアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハと結婚。また、デヴィッド・マレー、フレッド・フリス、エヴァン・パーカー、マリア・ジョアンなど、コンテンポラリー・ジャズや即興音楽の第一人者たちとの共演やレコーディングも多い。J ジャズ・マスタークラス・シリーズは、トニー・ヒギンズとマイク・ペデンが BBE Music のために監修している。(新譜インフォより)
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