商品詳細

現代ハード・バップとフューチャー・ファンクの融合的ラージ・コンボ・サウンドにエレガンス溢れるストリングスが鋭く絡むユニークなコンポジション志向の英国発フレッシュ・アンサンブル CD CASSIE KINOSHI's seed. キャシー・キノシズ・シード / gratitude グラティテュード [RINC 121]

販売価格: 2,940円(税込)

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★ロンドンを拠点にUKジャズ・シーン最尖端で活躍する黒人女性アルトサックス奏者にして独創的コンポーザー&アレンジャー:キャシー・キノシ(英国のハートフォードシャー=Hertfordshire生まれ)の、2016年に結成された自身の主力ユニット=ラージ・アンサンブル:"seed."にロンドン・コンテンポラリー・オーケストラから選抜されたストリング・カルテット他の面々やターンテーブルの使い手:NikNakも加えての組曲演奏集(但しラストの1曲はゲストなしseed.のみによる別セッション)。米シカゴに本拠を置くレーベル:International Anthem原盤作品。

★ストリングス勢の波状音響が幾分チェンバー的風合いを醸し出し、ターンテーブルによる鋭利なノイジー音がフューチャー電脳系っぽいムードを(若干控えめに?)演出する中で、管楽器陣やリズム・セクションの今日流にアップデートされたハード・バピッシュ趣向であったり"コンテンポラリー・ジャズ・ファンク"調であったりの簡潔かつ劇的な演奏が中々テイスティー・グルーヴィーに見せ場を飾ってゆく、全体を通じ弦楽アンサンブル効果により齎される一種の大河ストーリー的スケール感やドラマツルギー、並びに随所に散りばめられるサイバー・トリップっぽい要素も功を奏して予断を許さぬフレッシュ・スリリングな空気も鋭く漂いつつ、空間の中心では現代ビッグ・バンドの正統らしい旨口サウンドが歯切れよく創出されるという、ソロ・パートは勿論あるもののそれよりもトータルなグループ表現に重きが置かれた印象のオリジナリティ満点の敢闘内容。

★メインとなる組曲「gratitude」(#1〜#6)では室内楽っぽい荘厳エレガンスとサイバー・パンキッシュな未来感覚が入り乱れる道程の上で、ハード・バップ色濃い硬派なトランペット・ソロや、コンテンポラリーとバップの掛け合わせ的なギター・ソロ、などが旨味溢れるきららかな華を成し、ストリングスの入っていない別セッションの#7ではより生々しいちょっとブローイング・セッション色の強まった当世型のバピッシュ路線に転じるものの、しかし両セッションに共通して、先ず何よりコンポジションやスコアーを重視して作劇構成的に歩が進められる、という姿勢・作風は一貫しており、ラージ・アンサンブル物特有の"各人が役を演じる"行き方が颯爽と展開されていて、極めて完成度の高い鮮麗なる流れに仕上げられている。

★リーダー:キノシの、アルトサックス奏者としての出番は決して多くはないものの#6や#7辺りではブルース・フィーリング爆発(ファンク派か?)の独壇場っぽい吟醸ソロを炸裂させるところがすこぶる痛快だったり、あとソロイストとしては全体を通してギターのShirley Tetteh(加えてターンテーブルのNikNak)がちょっと暗躍めいたシャープな立ち回りでキーパーソン的役割を担っている感があったりと、しっかり張り詰めたアドリブ・プレイの聴きどころにも事欠かない。

1. i
2. ii
3. Interlude i
4. iii Sun Through My Window
5. Interlude ii
6. iv
7. Smoke In The Sun

1-6:
Cassie Kinoshi (alto saxophone, composition)
NikNak (turntable)

seed.:
Jack Banjo Courtney (trumpet)
Joseph Oti-Akenteng (trumpet)
Joe Bristow (trombone)
Hanna Mbuya (tuba)
Deji Ijishakin (tenor saxophone)
Shirley Tetteh (guitar)
Maria Chiara Argirò (piano, electric piano)
Karl Onibuje (double bass)
Rio Kai (double bass)
Patrick Gabriel-Boyle (drums)

London Contemporary Orchestra:
Clare Bennett (flute)
Alastair Penman (clarinet, bass clarinet)
Ellie Consta (violin)
Gillon Cameron (violin)
Jordan Bergmans (viola)
James Douglas (cello)

2023年3月英ロンドン、Purcell RoomのSouthbank Centreでのライヴ録音
+additional recording:2023年11月ロンドン-Livingston Studios録音

7:
Cassie Kinoshi (alto saxophone)
Jack Banjo Courtney (trumpet)
Sheila Maurice-Grey (trumpet)
Joe Bristow (trombone)
Hanna Mbuya (tuba)
Deji Ijishakin (tenor saxophone)
Shirley Tetteh (guitar)
Deschanel Gordon (piano, electric piano)
Rio Kai (double bass)
Patrick Gabriel-Boyle (drums)

2021年4月ロンドン、Total Refreshment Centre録音

レーベル:rings (International Anthem原盤)

在庫有り
国内盤CD

商品情報

RINGS

★Kokorokoのメンバーであり、Nubya Garcia作品への参加でも知られるコンポーザー、サックス奏者Cassie Kinoshiがリーダーを務めるアンサンブル、seed最新作が国内盤CDでリリース。

★グルーヴィーなアフロサウンドからより壮大で美しいオーケストレーションへと進化を遂げた、2024年注目作!!

★キャシー・キノシはサックス奏者であるのみならず、バンドリーダー、作編曲家、教育者としてもUKジャズの新世代を牽引するキーパーソンだ。彼女が率いるseedのホーンセクションと、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラのストリングスを中心としたアンサンブルが織り成す『gratitude』は、ケニー・ホイーラーやニール・アードレイが率いたビッグバンド・ジャズのレガシーを引き継ぐような美しさである。

★ギタリストのシャーリー・テテやターンテーブリストのNikNakらのプレイも見事な融合を見せている。UKジャズの成熟を聴くことができる最重要作だ。(原 雅明 ringsプロデューサー)

Recorded live at the Southbank Centre, Purcell Room, London, March 2023.
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