商品詳細
繊細でメロウ・テンダーな抒情性や奥深い哀愁とブルージーな吟醸味が瑞々しく交差する憂き浪漫に満ちた1964年のデビュー作 SHM-CD KARIN KROG カーリン・クローグ / BY MYSELF バイ・マイセルフ [UCCU 6397]
販売価格: 1,600円(税込)
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★トラディッショナルからモダン・スタイルのスタンダードやオリジナル、更にはフリー系寄りまでオールラウンドな芸風の中で多層多角的にジャズ・ヴォーカル表現の探究を続けて来、凡そ半世紀の間ノルウェーそして北欧一円を代表するトップ・ヴォーカリストの座に君臨した個性派の偉才:カーリン・クローグ(1937年ノルウェーのオスロ生まれ)の、本盤はその記念すべきファースト・リーダー・アルバム=エギル・カプスタード(カプスタット)(p)率いるトリオをバックにした1964年7月オスロ録音の傑作(Philips原盤)の、SHM-CDでの再CD化。
★きめ濃やかで線は細め・トーンはやや高めのしなやかなシャープネスを湛えた、そして潤いや旨味っぽさと乾いた風合いとがおのずと表裏を成してもいるニュアンスに富んだ爽涼ヴォイスが、一声一声を折り目正しく丁寧に響鳴させつつデリケートな情感を込めて落ち着いた調子で、と同時にブルース由来の渋い吟醸感やバピッシュ・スウィンギンなグルーヴをも巧まず自然に織り混ぜながら、ちょっと小悪魔的な妖艶さの仄めく基本はリリカル指向のセンシティヴ演唱を綴って、テンダーかつジャズ・ヴォーカルならではのキリッとした粋さ+レイジー感ある何げにバランスのとれた馨しくも憂き華を成し、独特の冷感を含んだ硬質バピッシュ・ピアノ以下バック陣の歯切れよくダイナミックな鳴動もガッチリとノリを強化しきった、全体を通じ丹念で真摯な曲解釈の豊かさ・奥深さにフレッシュに感動させられる、中々中身の濃い充実内容。
★インティメイトな和み気分と軽快敏活なスイング感〜躍動力に貫かれた、ハートウォーミングにして凛と背筋の伸びた清新で小気味のいい好テンポの行き方が続き、ソリッド&スクエアーなファンキー・バップの本道を鋭角に突き進むカプスタット(p)始め、インスト勢の固く堅牢な風合い(幾分ガサガサした録音仕立て・整音仕立ても奏効している)とは対照的に、クローグ(vo)の表面上はソフト&メロウだがその内側には研ぎ澄まされた理知的制御が働いている、といった印象の緻密でヌカりない語り口の妙が簡潔そして余情深く冴え渡っていて見事。
→先ずその声鳴には甘く潤んだたおやかさとちょっとやさぐれたシブさ(或いは煤けた翳り)が絶妙に混在していて独自のアンニュイ&メランコリックな個性を形作っており、唱法としては自然体の語り節的な抒情派スタイルを大方の根幹としていて柔和な印象を与えるが、ディテールには結構ダウン・トゥ・アースなブルージー・フレーズやバップらしいアクティヴ技が盛り込まれていたり、時にはちょっとヴォイス風のスキャット〜ハミング系統の技法を使って上手くアクセントをつけたりと、さりげなく表情多彩な文脈展開で適宜メリハリを齎し、それでいてトータルなアウトラインは優しくハートフルな温厚端正肌のイメージに無理なく着地させている、という、また直線的に声音を張り伸ばす辺りの冷涼でドライな感触には北欧特有のクールネスもしっかり宿っていたりと、既にこのデビュー作の時点で瑞々しい生鮮さと同時に堂々と完成された練達の佇まいも認められ、卓抜だ。お見逸れしやした。
1. バイ・マイセルフ
2. ラヴァー・マン
3. カーリンズ・キックス
4. アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー
5. ジー・ベイビー・エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー
6. ムード・インディゴ (vo & b duo)
7. ディード・アイ・ドゥ
8. アイ・ゲス・アイル・ハング・マイ・ティアーズ・アウト・トゥ・ドライ (vo & p duo)
9. オール・ブルース
Karin Krog カーリン・クローグ (vocal)
Egil Kapstad エギル・カプスタット (piano except 6)
Kurt Lindgren クルト・リンドグレン (bass except 3, 6, 8, 9)
Per Løberg ベア・ルーベルク (bass on 3, 9, possibly 6)
Jon Christensen ヨン・クリステンセン (drums except 6, 8)
1964年7月15日,16日ノルウェー-オスロ録音
(stereo)
Philips原盤
レーベル:Universal Music Japan
★初SHM-CD化
★解説付
★歌詞付き
在庫有り
国内制作SHM-CD
↓下の画像をクリックしてリリース・タイトルをチェック!
★きめ濃やかで線は細め・トーンはやや高めのしなやかなシャープネスを湛えた、そして潤いや旨味っぽさと乾いた風合いとがおのずと表裏を成してもいるニュアンスに富んだ爽涼ヴォイスが、一声一声を折り目正しく丁寧に響鳴させつつデリケートな情感を込めて落ち着いた調子で、と同時にブルース由来の渋い吟醸感やバピッシュ・スウィンギンなグルーヴをも巧まず自然に織り混ぜながら、ちょっと小悪魔的な妖艶さの仄めく基本はリリカル指向のセンシティヴ演唱を綴って、テンダーかつジャズ・ヴォーカルならではのキリッとした粋さ+レイジー感ある何げにバランスのとれた馨しくも憂き華を成し、独特の冷感を含んだ硬質バピッシュ・ピアノ以下バック陣の歯切れよくダイナミックな鳴動もガッチリとノリを強化しきった、全体を通じ丹念で真摯な曲解釈の豊かさ・奥深さにフレッシュに感動させられる、中々中身の濃い充実内容。
★インティメイトな和み気分と軽快敏活なスイング感〜躍動力に貫かれた、ハートウォーミングにして凛と背筋の伸びた清新で小気味のいい好テンポの行き方が続き、ソリッド&スクエアーなファンキー・バップの本道を鋭角に突き進むカプスタット(p)始め、インスト勢の固く堅牢な風合い(幾分ガサガサした録音仕立て・整音仕立ても奏効している)とは対照的に、クローグ(vo)の表面上はソフト&メロウだがその内側には研ぎ澄まされた理知的制御が働いている、といった印象の緻密でヌカりない語り口の妙が簡潔そして余情深く冴え渡っていて見事。
→先ずその声鳴には甘く潤んだたおやかさとちょっとやさぐれたシブさ(或いは煤けた翳り)が絶妙に混在していて独自のアンニュイ&メランコリックな個性を形作っており、唱法としては自然体の語り節的な抒情派スタイルを大方の根幹としていて柔和な印象を与えるが、ディテールには結構ダウン・トゥ・アースなブルージー・フレーズやバップらしいアクティヴ技が盛り込まれていたり、時にはちょっとヴォイス風のスキャット〜ハミング系統の技法を使って上手くアクセントをつけたりと、さりげなく表情多彩な文脈展開で適宜メリハリを齎し、それでいてトータルなアウトラインは優しくハートフルな温厚端正肌のイメージに無理なく着地させている、という、また直線的に声音を張り伸ばす辺りの冷涼でドライな感触には北欧特有のクールネスもしっかり宿っていたりと、既にこのデビュー作の時点で瑞々しい生鮮さと同時に堂々と完成された練達の佇まいも認められ、卓抜だ。お見逸れしやした。
1. バイ・マイセルフ
2. ラヴァー・マン
3. カーリンズ・キックス
4. アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー
5. ジー・ベイビー・エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー
6. ムード・インディゴ (vo & b duo)
7. ディード・アイ・ドゥ
8. アイ・ゲス・アイル・ハング・マイ・ティアーズ・アウト・トゥ・ドライ (vo & p duo)
9. オール・ブルース
Karin Krog カーリン・クローグ (vocal)
Egil Kapstad エギル・カプスタット (piano except 6)
Kurt Lindgren クルト・リンドグレン (bass except 3, 6, 8, 9)
Per Løberg ベア・ルーベルク (bass on 3, 9, possibly 6)
Jon Christensen ヨン・クリステンセン (drums except 6, 8)
1964年7月15日,16日ノルウェー-オスロ録音
(stereo)
Philips原盤
レーベル:Universal Music Japan
★初SHM-CD化
★解説付
★歌詞付き
在庫有り
国内制作SHM-CD
↓下の画像をクリックしてリリース・タイトルをチェック!
商品情報
★ジャズ百貨店「VOCAL編」SHM-CD
★【ジャズ百貨店 VOCAL編】
★ジャズ・ヴォーカルに知的な閃きを見せる北欧の歌姫カーリン・クローグのデビュー作。器楽的なアプローチを用いた独特のスタンダード解釈が面白い。原曲のメロディーを大胆に変化させた「ラヴァー・マン」に注目。
解説:藤本史昭
歌詞付
★【ジャズ百貨店 VOCAL編】
★ジャズ・ヴォーカルに知的な閃きを見せる北欧の歌姫カーリン・クローグのデビュー作。器楽的なアプローチを用いた独特のスタンダード解釈が面白い。原曲のメロディーを大胆に変化させた「ラヴァー・マン」に注目。
解説:藤本史昭
歌詞付