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繊細で耽美的な詩情溢れるロマネスク傾向を旨としながら硬質でダイナミックなストロングネスも自ずと備わった哀愁滲む北欧抒情派ピアノ会心打! CD ARNE TORVIK TRIO アルネ・トールヴィーク / SONGS FOR ROMAN [LOS 286 2]

販売価格: 2,480円(税込)

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★過去にも当Losenに吹き込みのあったノルウェーの個性派中堅ピアニスト:アルネ・トールヴィーク(1981年生まれ)の、トリオによる最新アルバム。

★落ち着いたゆったり感ある息遣いで端正に筆を滑らせる、潤いと透明感に溢れ徹頭徹尾作法に適った爽涼タッチのピアノが、繊細で耽美的なロマンティシズム表現を旨とし、ディテールには幾らかバピッシュ&ブルージーなダイナミクスやグルーヴも垣間見え、またちょっと北欧民謡っぽくもあるフォーキー牧歌テイストが仄めくところもありの、トータルとしてはあくまで抒情指向・詩人肌のメロディック・プレイを流麗かつ精緻に綴って、そこはかとなく哀愁&安らぎ漂う瑞々しい魅力を放ち、一方、弾性を効かせて生き物の如く絡みまとわりつくベースやシャープ&敏捷にアタックしてくるドラム、の微妙に浮遊感を帯びた機略縦横のサポートも的確なるノリとスリルの醸成にしっかり貢献して芸達者な妙味を揮った、全体を通じ奥深くエレガントでいて結構タフ&ストロングな風合いもあるポエティシズムの世界にノリよく浸らせてくれる快演内容。

★現代ヨーロッパ流浪漫派・唯美派の一典型を示した、リズム・パターンやテンポには曲毎に様々な変化がつけられるものの、ほぼ全ての楽曲がバラード・コンセプト〜ポエティック・ソング的イメージを有する、旋律や和声の端麗さと文学性〜詩情を何より重んじる、と同時にわりかし骨太で硬質な重厚さ・ダイナミックさにも事欠かない、さりげなくバランスのとれた歯応え充分のリリカル演奏がブレなく確固と展開してゆき、概ねコンテンポラリーなリズミカルめのビートを基調とした輪郭明瞭でキレのいい道程の中、雄弁にウネり波打つバネの利いたベースや多層多角的に豊かな色彩感を演出するドラム、らの精確で濃やかな活躍もきららかに光りながら、彼らに上手く刺激される恰好で、トールヴィーク(p)の、一音一音に揺るぎない確信を宿らせた高密度のコアなアドリブ妙技が、簡潔にして余情豊かに冴え渡っていて見事。

★恐らくクラシック・ピアノの修練を十全に積んだであろうその一弾き一弾き=打鍵は実に強堅でミス・トーンは勿論全く迷いというものがなく、それでいて語り口としては曖昧な情緒の機微を丁寧に掬い取ってゆくニュアンス〜センシビリティが認められ、エヴァンスやジャレットらの成果を踏まえてはいそうだが最早誰の真似事でもない独自の翳りと憂いあるメランコリックな北欧ロマネスク詩人たる個性が頑と打ち樹てられており、マイナー調の物悲しい行間深さに加えゆっくりと徐々に眩い陽光が雲間から射してくる感じのスロー・スペイシーな晴れやかマイルド節もまた絶品だったりと、中々興趣は多彩だ。

1. Going Home
2. Cinematic
3. Longing For The Woods
4. Eastbound
5. Places To Write
6. Geert
7. For Roman
[total time=42:27]

Arne Torvik アルネ・トールヴィーク (piano)
Bjørnar Kaldefoss Tveite ビョルナル・カルデフォス・トヴァイテ (double bass)
Øystein Aarnes Vik オイスタイン・オールネス・ヴィーク (drums)

2022年6月ノルウェー-オスロのNewtone Studio(ニュートーン・スタジオ)録音

レーベル:Losen

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紙ジャケット仕様CD

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LOSEN

★ノルウェーのバンド「アルネ・トールヴィーク・トリオ」の『Northwestern Songs』(LOS 240-2)に次ぐアルバム第2作がリリースされます。

★ノルウェー西岸のモルデを拠点とするピアニスト、アルネ・トールヴィーク Arne Torvik(1981‒)。ヴォス出身のベーシスト、ビョルナル・カルデフォス・トヴァイテ Bjørnar Kaldefoss Tveite (1987‒)。オスロ生まれのドラマー、オイスタイン・オールネス・ヴィーク Øystein Aarnes Vik(1990‒)。ヤン・ガルバレクをはじめとする「新しい音」の世代が先駆けとなった「ノルウェー・モダンジャズ」を「今」の感覚で発展させる活動をつづけています。新作の『Songs for Roman』は、ウクライナがロシアの侵略を受けた2022年の春に作曲された曲を中心に作られました。タイトルにある「ローマン」は、そのころトールヴィークがノルデで教えていた「ジャズ国際コース」でインプロヴィゼーションを学んでいたウクライナ出身のトランペッターの名前です。

★《Going Home》(帰郷)《Cin-ematic》(映画のような)《Longing for the Woods》(森を懐かしみ)《Eastbound》(東へ向かう)《Places to Write》(書く場所)《Geert》(ヘルト)そして《For Roman》(ローマンのために)。家族と親戚がウクライナにいるローマンとの話から得たインスピレーションにトールヴィークが2年前に訪れたキーウの記憶が重ねられう、さまざまな思いとともにオスロのスタジオでセッションが行われました。(新譜インフォより)

録音 2022年6月 Newtone Studio(ニュートーン・スタジオ)(オスロ、ノルウェー)
制作 アルネ・トールヴィーク・トリオ
録音エンジニア ペール・エスペン・ユーシュフィヨルド
ミクシング アレクサンデル・ショーリエ
マスタリング モルガン・ニコライセン
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