★フィリー・ジョー・ジョーンズ（1923-1985）は、彼が最初に影響を受けた元ベイシーのドラマー・スター、ジョー・ジョーンズとの混同を避けるため、ジャズ・キャリアのほとんどを通じて、名前の一部に出身地を冠した。
★モダン・ジャズ界の多くのトップ・アーティストと共演した後、ジョーはマイルス・デイビスに貢献したことで広く知られるようになった。1955年から1958年にかけてマイルス・デイヴィスのクインテットやセクステットに参加し、広く知られるようになった。
★しかし、その先進的なコンセプトから、フィリー・ジョーはジャズ史上最も物議を醸したドラマーと言われている。当初、ジョーのテンポが速く、忙しく入り組んだ演奏は批評家たちの耳をふさいでいたようだが、時が経つにつれ、彼らは彼のアプローチを認め、評価するようになった。マイルス・デイヴィスの惜しみないサポートによって、この改正が後押しされたのは明らかだ。
★典型的なのは、1959年4月の『ニューヨーカー』誌の記事に掲載されたホイットニー・バリエットの賞賛で、フィリーを「革命的」、「静寂、ダイナミクス、驚きの達人」と呼び、彼のソロを「注意深く、驚くほど段階的な構造で、驚き、変化に富んだ音色、古き良き時代の感情に満ちている」と評している。
★1962年までには、その名声を確固たるものとしたフィリー・ジョーは、機会があればいつでも自分のグループを率いてライヴ・ショウを行うことを第一の望みとしていた。
★このコンピレーションは、1962年にニューヨークのバードランドで行われた、著名なジャズ・ディスクジョッキー "シンフォニー・シド "トーリンがホストを務めた2つのラジオ・ライブ放送のエッセンスを捉えた未発表音源を公開するものである。これらの演奏を通して、フィリー・ジョーは彼のリーダーシップに心から音楽の旅を託したミュージシャンたちとシームレスに溶け合った。この相乗効果により、ホーン・プレイヤーの力強いソロ演奏、ハード・バップ・チョップのサンプルをほとんど残していないピアノ・プレイヤー、エルモ・ホープの魅力的なソロ、そしてソロ・ドラマーとして、また極めて爽快なセクション・プレイヤーとしてのフィリー・ジョーの極めて独特なスタイルによって、2つの素晴らしい演奏が実現した。
★フィリー・ジョーの複雑なスタイルは、全世代のジャズ・ドラマーに響き渡り、彼らの作品に消えない足跡を残している。(レーベルインフォより)
01. Joe's Delight (Philly Joe Jones) 13:43
02. I Remember Clifford (Benny Golson) 10:17
03. Take Twelve (Elmo Hope) 8:06
04. Shaw 'Nuff (Dizzy Gillespie) 7:72
05. The Scene Is Clean (Tadd Dameron) 7:32
06. Stablemates (Benny Golson) 7:29
07. Muse Rapture (John Hines) 10:17
08. Shaw 'Nuff (Dizzy Gillespie) 7:53
09. Well You Needn't (Thelonious Monk) 6:28
Live at Birdland · Historic Unreleased Recordings
PHILLY JOE JONES Sextet
Tracks #1-3: Dizzy Reece, trumpet; Sonny Red, alto sax; John Gilmore, tenor sax; Elmo Hope, piano; Larry Ridley, bass; Philly Joe Jones, drums.
Recorded live broadcast from Birdland Club, NYC, January 5, 1962
PHILLY JOE JONES Quintet
Tracks #4-9: Bill Hardman, trumpet; Roland Alexander, tenor sax; Elmo Hope, piano; Larry Ridley, bass; Philly Joe Jones, drums.
Recorded live broadcast from Birdland Club, NYC, February 24, 1962 [#4-6]
Recorded live broadcast from Birdland Club, NYC, March 3, 1962 [#7-9]
Produced for CD release by Jordi Pujol
© 2023 by Fresh Sound Records
★リスナーの皆様へ：このCDに収録されたラジオ音源には、オリジナル放送に固有の歪みや欠陥があり、細心の復元努力にもかかわらず、完全に除去することはできませんでした。このCDリリースの紛れもない歴史的意義を考慮し、リスナーの皆様がこのCDにアクセスできるようにした私たちの意図を理解し、評価してくださることを信じています。音楽の深みと演奏の熱烈なエネルギーは、紛れもなくフィリー・ジョーが彼のアンサンブルの中で培おうとした揺るぎない結束を浮き彫りにしている。
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