CATFISH RECORDS

★寺島靖国のお墨付き、ダンサー/⼥優としてもワールドワイドに活躍する才⾊兼備なヴォーカリスト、クセニア・パルハツカヤのデビュー盤︕ レコードの⽇に数量限定でアナログ盤を発売︕

★サンクトペテルブルクの劇場に舞台女優として出演したり(2005〜2009年)など、そのルーツはロシアかと思われるが、現在はスペイン-バルセロナに本拠を置いてヨーロッパ一円で精力的に活動している女性歌手(ダンサー/女優でもある)：クセニア・パルハツカヤの、本盤は、変動的小コンボを伴って夫であるベーシスト:David Duffyとの共作オリジナル曲をメインに歌った2021年リリースの初リーダー・アルバム、の日本盤化。

★爽涼で仄かに甘い潤いや透明感を湛えた、トーンは高めだが重心にブレるところのない細やかなクリーン・ヴォイスによる、歌詞とメロディーをあくまで大切にして丁寧に語りかけてくるようなテンダー&ロマンティックな優しさと落ち着き溢れる抒情指向歌唱が、瑞々しくもどこか儚く雅趣豊かに華を成し、バック陣の節度をキッチリわきまえた端正で渋いハード・バピッシュ演奏もジェントル&テイスティーに魅力を添えた、全体を通じ至ってリラクシングな柔和系リリカル・ヴォーカル物の鑑とも云うべき快適トラックが続いてホッと一息つかせてくれる、安心にして清新なる充実内容。

★インティメイトな和みムードが変らず底流し、同時に現代流ハード・バップ・ジャズの正統らしい敏活でシャープなグルーヴ感＋スリルも自ずと備わった、バランス感覚絶妙の基本はごく心地よく寛げるマイルド・テイストの行き方が続き、インスト勢の要点を押さえたリアル・ジャズ・プレイもしっかり芳醇に旨味を放つ流麗滑脱な道程の中で、主役:パルハツカヤ(vo)の、一言一言・一声一声に真心こめて丹念に詩的歌曲の世界を映し出してゆく、誠実で謙虚そうな、穏やかかつ清らかに囁くが如き歌い回しがフレッシュ・プリティー&ハートウォーミングな妙味を揮って何とも素敵だ。

→肩の力を抜いた自然体調子を一貫して保ち、一語一句にデリカシーや機微＝ニュアンスを乗せてリキまず巧まず語り似の落ち着いた寛ぎ節をセンシティヴに綴るその、作為なげな風合いの内側から奥深い哀愁やブルース由来の吟醸感をも垣間見せ、トータルなアウトラインとしては清楚可憐で爽やか系の中々しっとりとしたキューティー・イメージが崩れることはない、という、そうした、ひたすら親しみやすくナチュラル&ナイーヴな折り目正しくきめの細かい"乙女"然たる歌声のあり様は、正に抒情派ジャズ・ヴォーカルの理想形を表していて絶品。

SIDE A
1 Close Your Eyes
2 How Long
3 In My Room
4 Rose and Blue

SIDE B
1 For Saturdays
2 Standing In The Distance
3 Fear
4 Behind My Eyes
5 Green Eyes

【メンバー】
Ksenia Parkhatskaya(vocal)
David Duffy(bass)
Anton Jarl (drums)
Marc Martin(piano,organ)
Gabriel Amargant(tenor saxophone,clarinet)
Gilles Estoppey(piano)
Carlos Sarduy Dimet(tr)
Alan Sousa(prc)
Ferran Donatelli(guitar)
Keelan Kenny(Lap Steel,Baritone Guitar)
Hugh Dillion(guitar)
Jake Klamberg(drums)

【解説】寺島靖国

在庫有り
11/3 レコードの日 完全限定プレスLP