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ピリッとシャープ&ドライなマイルスの流れを汲んだ繊細トランペットの硬質的リリカル・アクション咆哮が哀愁深く幽遠なる妙味を揮う円熟の名演!さすが!!! CD EDDIE HENDERSON エディ・ヘンダーソン / WITNESS TO HISTORY [SSR 2306]

販売価格: 2,400円(税込)

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★80歳を越えてもなお若々しく熱い意気揚がった活躍を続ける、米主流派ジャズ・シーンを代表するモダン・トランペットの最高峰名手:エディ・ヘンダーソン(1940年米ニューヨークシティ生まれ)の、今回は、ジョージ・ケイブルズ(p,elp)、レニー・ホワイト(ds)、ドナルド・ハリスン(as)他、また強力な面々を揃えたクインテット基本でのガッツ(と風格)みなぎる一編。

★キレや張りや突起性に富むと同時にまろやかな脱力感を仄めかすところもある、陰影深いしなやかトーンのトランペットが、甘さ控えめでシリアスめに引き締まった表情の思索性漂うハードボイルドな鋭敏アクション咆哮を繰り出して凛とした魅力を放ち、時にはよりメロウ・テンダーな優しい歌謡性やリラクゼーションを強調した哀愁浪漫節を唄って適度に和ませもする、という、トータルとしてはビター&ドライなテイストが幾分勝った印象の硬質的アクティヴ・リリカル・プレイを抑揚豊かに綴って中々ドラマティックな華を悠然と成した、ホット&ファンク・グルーヴィーなアルトやややストイックともとれるソリッドなピアノらの助演も各々鮮やかに彩りを添えて、メリハリある音世界をフレッシュ・スリリングに愉しませるさりげない高密度内容。

★真剣勝負の硬派な立ち回りの迫力や生々しいスリルに溢れ、並行して歌心や詩的情緒性にも事欠かない、がしかし決して甘すぎず一定のシャープな制御の利いた、今日流モード系バピッシュ・ジャズの正統らしいリズミカル&ダイナミックな熱演が続き、ヴァラエティー豊富にカラフルなビートを紡ぎ出すリズム・セクションの機動的サポートに刺激され、ノセられて、ヘンダーソン(tp)の表情多彩でいて落ち着いた息遣いを絶やさないアドリブ至芸が、さすが醸熟なる妙味を振るって素晴らしい。

→極めて大雑把に捉えるならここでの芸風は概ねマイルス・スタイルで、例えば1960年代マイルスのフリー・ブローイング趣向にも似てアクション曲・ファンク曲であれブルースであれ歌物やバラードであれあくまで甘さに流されぬハード&サスペンスフルなピリッと硬化した曲解釈に揺るぎない本領が発揮されており(但し例外的にワンホーンで奏されるバラード#4は思いっきりスウィートで甘美だ)、しかしマイルスと異なるのはヘンダーソンの場合いかなる場面においてもゆとりや節度、ジェントルイズムやソフィスティケーションを一瞬も失うことがない、即ち(ちょっと矛盾した云い方になるが)迫真白熱の大立ち回りワザを余裕綽々で涼しげにキメている、といった辺りにさすが「年の功」的な円熟がしっかり認められて、これがまた好もしい限りだ。

★既に還暦を越えるヴェテランながらヘンダーソンと並ぶと未だ"アンちゃん"らしさが露呈するハリスン(as)や、ひたすら抑制を効かせて粛々と"型"に徹するケイブルズ(p)、らの活躍もナイス・アシスト。

1. Scorpio Rising (Eddie Henderson) 7:02 (tp-as-elp-b-ds-ds sextet)
2. Why Not? (George Cables) 8:36 (tp-as-p-b-ds quintet)
3. Sweet And Lovely (Charles N. Daniels / Harry Tobias & Gus Arnheim) 7:40 (tp-as-p-b-ds quintet)
4. It Never Entered My Mind (Richard Rodgers / Lorenz Hart) 8:46 (tp-p-b-ds quartet)
5. Freedom Jazz Dance (Eddie Harris) 5:22 (tp-as-p-b-ds quintet)
6. I Am Going To Miss You, My Darling (Natsuko Henderson) 5:03 (tp-as-p-b-ds quintet)
7. Totem Pole (Lee Morgan) 7:05 (tp-as-p-b-ds quintet)
8. Born To Be Blue (Mel Tormé, Robert Wells) 6:28 (tp-as-p-b-ds quintet)

Eddie Henderson (trumpet)
Donald Harrison (alto saxophone except 4)
George Cables (piano except 1) (electric piano on 1)
Gerald Cannon (bass)
Lenny White (drums)
Mike Clark (drums on 1)

2022年9月13日米ニューヨークシティのSear Sound Studio C録音

レーベル:Smoke Sessions

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三つ折りデジパック仕様CD

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SMOKE SESSIONS

生涯のコラボレーターであるピアニスト、ジョージ・ケーブルズとの再演!
トランペット界のリヴィング・レジェンド、“ドクター”・エディ・ヘンダーソンが、1973年のデビュー・アルバム『Realization』から50周年を記念して、3年ぶりの爽快な新作『Witness to History』を発表!

★トランペット界のリヴィング・レジェンド、“ドクター”・エディ・ヘンダーソンが、1973 年のデビュー・アルバム『Realization』から 50周年を記念して、3 年ぶりの爽快な新作『Witness to History』をSMOKE SESSIONS RECORDSよりリリース。

★エディ・ヘンダーソンは、1940 年ニューヨーク生まれのジャズ・トランペット/フリューゲルホーン奏者。ハービー・ハンコック率いるムワンディシ・バンドのメンバーとして 1970 年代で有名になり、その後は、マイルス・デイヴィスの初期のフュージョン作品に影響を受け、自身のフュージョン・バンドを率いる。独立後は、ファラオ・サンダース、マイク・ノック、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズなどと幅広く活動しながら、精神科医とミュージシャンとして並行してキャリアを積んだ。

★今作は、エディ・ヘンダーソンが 1973 年に発表したリーダー・デビュー・アルバム『Realization』から50 周年を記念して作られた完全フルアルバム。医師として、フィギュアスケートのパイオニア (!)として、そしてもちろん伝説的なジャズ・ミュージシャンとして、3つの異なる活動におけるエディの魅力的な人生を表した一枚である。

★セッションプレイヤーのひとりには、エディと生涯コラボしてきたピアニスト、ジョージ・ケーブルズが入り、ファンには非常に熱い構図が再現されている。その他にも、ヘンダーソンのバンドメンバーであるアルト・サックス奏者のドナルド・ハリソンと、最近のコラボレーターであるベーシストのジェラルド・キャノン、そしてドラムには、ヘンダーソンとは 50 年前の『リアリゼーション』以来のコラボとなるレジェンドの、レニー・ホワイトが参加している。

★今作のハイライト曲ともいえる「Scorpio Rising」(n.1) は、デビュー作『Realization』のオープニング・トラックである「Scorpio-Libra」を明確に再現。ゲストドラマーとしてザ・ヘッド・ハンターズのマイク・クラークを招き、彼のヒップホップ調のグルーヴのドラム、エディの軽快かつ突き刺すようなアプローチ、ケーブルズの震えるようなフェンダー・ローズの甘いサウンドなど、すべてがオリジナルを示唆しながら、エレクトリックとアコースティックの伝統をハイブリッドしている。

★ゴージャスなバラード「I Am Going To Miss You, My Darling」(n.3) は、ヘンダーソンが旅に出るたびに想う妻への気持ちを代弁したもので、ヘンダーソン一人が奏でる切ないメロディーが鮮やかに表現されている。ヘンダーソンのミュート・トランペットは、ケーブルズの雲のような和音とホワイトの撫でるようなブラシワークの上で甘く泣き、聴く者を魅了する。(新譜インフォより)

Recorded September 13, 2022, at Sear Sound Studio C NYC.
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