ドライヴ感溢れるおおらかな牧歌的マイルド・テナー・ブロウや瞑想的スピリチュアリティを孕みつつもあくまで爽やかにダイナミックな美メロを唄うピアノらがフレッシュに華を成した現代リリカル・アクション・グルーヴ路線のクリーンヒット! CD MARK GUILIANA マーク・ジュリアナ / MISCHIEF [AGIP 3783]
★多方面で大忙しの活躍を続ける、万能にして進取の才覚に著しく富むコンポーザー肌の敏腕ドラマー:マーク・ジュリアナ(このスペルで"ギリアナ"もしくは"ギリアーナ"じゃなく"ジュリアナ"って読むのはちょっと疑問?)(1980年米ニュージャージー州フローラム・パーク生まれ)の、今回は、好評だった「Sound of Listening」と同一メンバー、即ちジェイスン・リグビー(ts,per)〜シャイ・マエストロ(p)〜クリス・モリッシー(b)との鉄壁カルテットを再び(と云うより前作と同時に同セッションで吹き込まれていた模様)率いての一編。
★前作「Sound of Listening」は同じ顔ぶれでも凝った多重録音やプログラミング等を使って独特の壮大なオーケストレーション並びに半ばサイバー・エレクトロニックなトリップ感、或いは変則ダンサブルなビート・グルーヴ感の強調された、M-BASE派のアップデート版とも云えるやや入り組んだ一種のフューチャー・ファンク路線だったが、本作では(前作に通じる傾向も一部にあることはあるが)よりシンプルにアコースティックな音響を活かした若干ハード・バップ寄りの行き方に概ね主眼が置かれている。
1. Mischief
2. Confession #1
3. When The Day Turns Into Night [Album Version]
4. Alive At The Same Time
5. Confession #2
6. Radio Carbon Dating App
7. Audience Américain
8. As You Were (percussions only)
Jason Rigby (tenor saxophone, percussion)
Shai Maestro (piano except 8)
Chris Morrissey (bass except 8)
Mark Guiliana (drums, percussion)
2022 年10月にリリースされた5年ぶりのジャズカルテットによるアルバムが高く評価されたマーク・ジュリアナ。今作は2022年3月にNYCのバンカー・スタジオで行われた同セッションからの録音で構成されています。プログラミングやシンセを導入したサウンドが特徴的だった「Sound of Listening」に対しダイレクトにレコーディングされた音を目立った編集などを施すことなくアコースティックなジャズ・サウンドを楽しめるアルバムに仕上がっています。
『Sound of Listening』(2022)と同じセッションで録音された 『Mischief』(2023) は、同じコインの別の側面を表していると話すジュリアナのジャズ魂の詰まった最新スタジオアルバムをお見逃しなく!(メーカーインフォ)