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優しくおおらかな牧歌的マイルド・フォーキー風情と妖しく翳ったサスペンス・ミステリー・テイストが並立する独自の深遠リリシズム世界 CD BILL FRISELL ビル・フリゼール / FOUR フォー [455 2313]

販売価格: 2,380円~2,750円(税込)

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★依然チャレンジングな躍進を続ける新感覚派・独創肌アメリカン・ジャズ・ギターの重鎮:ビル・フリゼール(1951年米メリーランド州ボルチモア生まれ)の、2年ぶりとなるニュー・アルバムは、グレゴリー・ターディー(ts,cl,bcl)、ジェラルド・クレイトン(p)、ジョナサン・ブレイク(ds)とのベースレス・カルテットによる新旧織り交ぜた自作曲集。

★爽涼できめ細かくもちょっとミステリアスな思索性を漂わせる陰影に富んだクラリネット吹鳴や、温もりと安定感あるおおらなテナー・ブロウ、ある時はマイルド・ロマネスクに和んだ詩情を歌いまたある時はキレ味鋭くダーク・ハードボイルドに憂き情景を映すピアノ、そしてコンテンポラリー系統のビタースウィートなブルージー・アクションと安らいだ牧歌的フォーキー節を的確に使い分け、また融合させる厚みあるギターの調べ、加えて背後からじわりと躙り寄りつつ多彩で意表性充分のアタックをかけてくるドラム、らが渾然と交錯するようでありながらピタリと息の合った遠心力に富むアンサンブルをスリリングに形成して、独特の余情深いリリシズム世界を創出したユニークな高密度内容。

★ベースレスゆえにシャープネスや軽みが巧まず強まった歯切れのいいノリ具合も心地よく、硬軟・剛柔のメリハリはあるもののトータルとしてはほぼ一貫して抒情指向のメロディアス&今流リズミカルな快演、が滑脱に展開してゆき、ある種のサスペンス・ミステリー調の生々しいインタープレイ傾向とハートウォーミングな寛ぎムードがごく自然に共存する、フリゼールならではの「現代旅唄」っぽい風趣も仄めくあくまで親しみやすい娯楽的道程の中で、銘々の抑制と伸びやかさを併せ持った中々構成センスも抜群なアドリブ活躍が、カラフル&テイスティーに鮮麗なる盛り上がりをカッチリした簡潔さをもって呈しており見事。

★ターディー(ts,cl,bcl)の、柔和で鷹揚なバラード型のリラクゼーション&ロマンティシズム描写と、ちょっと妖しく翳り濃いメディテーショナル文体、を混合しながら流麗に筆を滑らせてゆく吹奏の様が、一定の節度をわきまえた上でこってりした旨味と華々しいスター性を放って爽やかに花形ぶりを見せており、またクレイトン(p)の、苦味走ったソリッド&スクエアーな鋭角的立ち回りの内側からバップやブルースに由来した渋い吟醸感も匂わせる抑え役的堅牢プレイ(ソロ・ピアノ曲では現代音楽寄りの内省的アプローチとかも披露して適宜驚かせてもくれる)も的確にツボにハマり、真打ち然と悠々登場してくるフリゼール(g)の、例によってアメリカーナ系統の吟遊詩人的なまろやか風味の哀愁表現と、今日感覚を豊富に反映したややシリアスでピリッとニガい躍動的グルーヴ節、をクロスさせつつゆったりと歩を進める弾鳴のあり様も、さすがの大物感に溢れた醸熟の魅力を軽々揮っていて卓抜。

01. Dear Old Friend (for Alan Woodard)
02. Claude Utley
03. The Pioneers
04. Holiday
05. Waltz For Hal Willner
06. Lookout For Hope
07. Monroe
08. Wise Woman
09. Blues From Before
10. Always (solo piano)
11. Good Dog, Happy Man
12. Invisible
13. Dog On A Roof

Bill Frisell (electric guitar except 10, 12) (acoustic guitar on 11) (baritone guitar on 12)
Gregory Tardy (clarinet on 01, 02, 08, 09, 11) (tenor saxophone on 03, 04, 05, 07, 12, 13) (bass clarinet on 06, 07)
Gerald Clayton (piano)
Jonathan Blake (drums except 10)

ニューヨーク市クイーンズ区アストリアのthe Samurai Hotel録音
(2022年アメリカ作品)

レーベル:Blue Note

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画像: 優しくおおらかな牧歌的マイルド・フォーキー風情と妖しく翳ったサスペンス・ミステリー・テイストが並立する独自の深遠リリシズム世界 CD BILL FRISELL ビル・フリゼール / FOUR フォー
BLUE NOTE

★ギター・レジェンドのビル・フリゼール、ブルーノート3作目がリリース!
■ジャズのみならずポップスやルーツ・ミュージックなどあらゆるジャンルを独自のサウンドで表現する唯一無二のギター・レジェンド、ビル・フリゼールの約2年振りとなるニュー・アルバム。
■ブルーノートから3作目となる今回のアルバムは、グレッグ・タルディ(sax, cl)、ジェラルド・クレイトン(p)、ジョナサン・ブレイク(ds)という変則カルテット編成で全編収録。このアイデアはコロナ禍以前から既に存在しており、パンデミック中にギターを手に取り今回のアルバムのもととなった楽曲やアイデアの断片を創り上げたとのこと。セッションについて特に細かな決め事はしていなかったというフリゼールは、今回のレコーディングについて「みんな僕が持ってきた曲やアイデアは知っていたけれど、誰がいつ何を演奏するかということに関しては、すごくオープンだったんだ。ベースがいないのはちょっと怖かったけど、編成のことはあまり考えなかった。いつも化学反応の方が大事なんだ。このアルバムは、僕ら4人が集まってプレイした最初の瞬間を捉えているから、ライヴで演奏するとまた違うものが生まれるだろうね」と語っている。
■楽曲は新旧織り交ぜたフリゼールのオリジナル13曲を収録。パンデミック中に大切な友人を亡くすという経験を何度も経験した後のレコーディングだったこともあり、全編にわたりメランコリックな切なさをはらんでいる。亡くなった幼馴染のアラン・ウッドワードに捧げた「ディア・オールド・フレンド」、同じく亡くなった友人であり画家に捧げた「クロード・アトリー」、そして2020年に亡くなった稀代の名プロデューサー、ハル・ウィルナーに捧げた「ワルツ・フォー・ハル・ウィルナー」など、いずれもコロナ禍でフリゼールが経験した苦悩が美しく昇華された必聴の仕上がりとなっている。(メーカーインフォ)

Produced by LEE TOWNSEND
Recorded by JAMES FARBER andassisted by DAVID STOLLER at The Samurai Hotel,Astoria,NY
Mixed by JAMES FARBER and assisted by THOM BEEMER at Reservoir Sudios,New York,NY
Masterd by GREG CALBI and STEVE FALLONE at Sterling Sound,Edgewater,NJ
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