★高橋悠治+富樫雅彦
1988年のスタジオ録音が34年の時空を超え正式リリース。
★アルバム発売を予定し、1988年11月23日、高橋悠治(シンセサイザー、サンプラー)と富樫雅彦(パーカッション)によりスタジオで録音されたテープが34年ぶりに見つかり、CDアルバムとして正式リリースとなります。
★1988年春から始まった新宿ピットインでの高橋・富樫デュオ、その集大成ともいえる本作は、譜面は用意されず高橋のリードに富樫が反応する即興演奏。それぞれ異なる音楽性が触発され対話しながら組み立てられていきます。高橋の初期サンプラーやデジタル・シンセによる電子音響と、富樫の計算されたアコースティックなパーカッションの響き、みずみずしいインタープレイによるどこへ行くのかわからないこの音の旅の軌跡は、貴重な作品となりましょう。(メーカーインフォ)
1. Sand 砂
2. Blue Foxes 青狐
3. The Gate 門
4. Wandering Fire さまよう火
5. Under the Leaves 葉陰に
6. Before Night Falls 夜が来る前に
高橋 悠治(シンセサイザー、サンプラー)
富樫 雅彦(パーカッション)
1988年11月23日 録音
解説:川崎 弘二
在庫有り
CD
★高橋悠治
1938年生れ。柴田南雄、小倉朗に作曲を学び、60年、実験的演奏家集団、ニュー・ディレクションを結成。63年、ベルリンに渡り、ヤニス・クセナキスに師事。66年から71年までアメリカ各地でコンピューター音楽の作曲とピアノ演奏を行い、確率論や現代数学理論の応用による作品を次々に発表。78年〜85年まで「水牛楽団」で世界の抵抗歌をアレンジし演奏活動。作曲家、ピアニストとして常にシーンをリードし現在も活動中。
★富樫雅彦
1940年生れ。(2007年没)。
10代より八木正生、秋吉敏子、渡辺貞夫などのグループでドラマーとして活躍、65年、日本初のフリー・ジャズ・グループ、富樫雅彦カルテットを結成。69年に実験的音響空間集団ESSGを結成、この年、佐藤允彦とのトリオで「パラジウム」、「トランスフォーメイション」、「デフォメイション」、宮沢昭との「フォー・ユニッツ」、「いわな」、高木元輝との「アイソレーション」を始め、自身のカルテットで
「ウィ・ナウ・クリエイト」、「スピード・アンド・スペイス」など世界的な名盤を次々と発表。ドン・チェリー、スティーヴ・レイシー、セシル・テイラー、などとも共演。